平成21年8月6日 (木)  晴
焼   石   岳

【 ル ー ト 】

   焼石岳 1548m 花の名山 
  歩行時間:6時間43分、駐車場:100台程度、トイレ:現在使用不能
 
つぶ沼コース
   つぶ沼登山口(5:28,14:00)←(43,43)→金山沢←(44,37)→石沼←(39,26)→中沼コース合流←(23,14)→銀明水←(60,50)→姥石平←(2,4)→泉水沼←(9,7)→横岳分岐←(11,11)→焼石岳(10:06,10:15)

   注)  ←(上り分,下り分)→

【 メ ン バ ー 】
 単              独

 【つぶ沼登山口】前日の夕方6時頃、群馬の高崎を出発し、東北道の前沢PAに着いたのが、午前1時半頃であった。PAで約3時間の仮眠をとり、AM4時半に出発、水沢インターチェンジで高速を下りる。ここからつぶ沼登山口へ国道397号を奥羽山脈に向かって進む。途中から立派な道路になるが、胆沢ダムの付け替え道路である。しばらく進むと胆沢ダムの本体盛り立て工事が照明を照らし実施している。大規模な工事である。付け替え道路から旧道に乗り移る途中に、中沼ルートへ向かう林道があったが、昨年の地震により閉鎖されていた。つぶ沼の駐車場にはAM5時少し過ぎに到着する。曇り空で山側はガスっていて心配であったが、先着していた仙台ナンバーの方がこれから晴れるよと話しかけてくれたので心配は吹っ飛んだ。AM5時半前に歩き始める。数分で登山口へ、登山ノートに予定を記入し登り始める。

 【金 山 沢】ブナ林の中のルートを登っていく、所々ぬかるんでいて注意して進まないと泥濘にはまってしまう。一箇所登山靴がすっぽり沈んでしまう泥濘にはまったが、スパッツを装着していて事なきを得た。約40分の歩きで金山沢を横断する。狭い沢ではあるが、雨天時注意を要することには変わりない。  

 【ルート上 地震の爪痕】金山沢から登り返し、見通しの良い尾根に出ると、遠くに、昨年の地震の痛々しい傷痕を見せる山肌が目に飛び込んでくる。昨年の「岩手・宮城内陸地震」が如何に大きな地震であったかを物語っていて、自然が見せつける猛威に畏敬さえ感じた。このあたりからは、登山ルートも一部崩落しているところがあり、気をつけて登っていく。

 【石      沼】地震により崩れ倒木もしている下方に、大きな沼が見えている。石沼であるが、地震がなければ、ここまでよく見えないのではと思えた。すでに此処まで、歩き始めてから1時間半が経過している。…が多少の眠気があるものの体調は絶好調である。

 【中沼ルート合流点】石沼から尾根を進み、約30分で中沼ルートとの合流点に出る。ここは一部木道が整備されているが、周りから木草が覆い被さり道が埋没してしまう勢いである。この当たりから、花の山の本骨頂といえる、花の回廊の始まりとなる。  

 【銀 明 水】合流点から少し急な登りを進むと、両側が湿潤な木道部となる。ここは峠蕗の群落あり見事である。また立擬宝珠や水菊も転々と見受けられた。一株であるが奥鳥兜が季節を先取りするように咲いている。今年は秋早いのかも知れない。

 【銀名水の湧水】銀名水は、湧き水がこんこんと流れて、周辺にはベンチが置かれ、休憩にはもってこいの場所である。一株だけ蝦夷御山竜胆が花を咲かせているが、これも秋の花である。

 【ルート上 名無し滝】銀名水から周りがジメジメした斜面を登っていく。振り返ると、銀名水避難小屋が、湧き水地点の一段高い場所に建っている。ここを登り切ると緩やかな斜面上の木道となり、樹木等が見受けられなくなった。銀名水当たりが森林限界に当たるようである。斜面の下は、雪解け水が滔々と流れ、大きな滝もできている。木道脇には、岩銀杏・深山壺菫・深山赤花・山藺などが咲き誇っている。

 【姥 石 平】姥石平まではもう一登りを行う必要があった。石が複雑に組み合ったような1〜2m巾のルートを登っていくが、うっかり踏み外しすると大怪我をする。特に下山時は気を付けねばならない。歩き難いルートを登り切ると左手に横岳、正面に焼石岳が望める姥石平にでる。広々としていて、深山竜胆・白山風露などが原一面に咲き誇っている。

 【焼 石 岳】姥石平から目標の焼石岳、あと230分の距離である。さあ頑張ろう。

 【泉 水 沼】東焼石岳方面への分岐を過ぎ、姥石平の端に泉水沼が現れる。雨が少ないと直ぐに涸れてしまいそうな沼である。沼の畔にベンチが据えられており、休憩にはもってこいである。また、沼が焼石岳への最後の登りの始点でもあった。

 【横岳分岐】ここまで来ればあと一息、途中、横岳方面への分岐がある。周りは高山植物が咲き乱れ、これまでの疲れが吹き飛んでしまう。峰薄雪草・蝦夷塩竃・巴塩竃など、姥石平とは植生は異なっている。

 【山頂直下】なだらかな山体で、登りが緩くなってくると山頂は近い。

 【焼石岳山頂】山頂は広々とした空間である。時間があればひと昼寝したいくらい好天である。天気が良すぎるため、遠くが見通せないないことを除けば、近場の山々は大パノラマである。苦労して来たかいがあった。一休み後、後ろ髪引かれる思いで、山頂を後にし、来たルートを引き返した。


焼石岳 花巡りへ


  

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