平成17年6月12日(日)快晴
御飯岳・破風岳 2160m/1999m

【 ル ー ト 】

 毛無峠(駐車スペース)(9:20,13:20)←(13,13)→毛無山←(6,11)→鞍部←(31,22)→前御飯岳←(7,6)→御飯岳
 毛無峠←(16,13)→分岐←(4,2)→破風岳

 歩行時間:2時間24分、駐車場:毛無峠スペース20台程度 WC無し、三角点:御飯岳 三等 「小串岳」

【 メ ン バ ー 】

単       独


 本来であれば谷川縦走の2日目になっている予定であったが、台風接近で谷川行きを延期したことから、この日、御飯岳と破風岳に出かけることにした。6時半に自宅を出発、R406号で倉渕から長野原へ抜け、R145号・292号で草津白根山に向かった。この日は思っていたより天気が良く、薄い筋雲等がかかっているがすばらしい晴天が広がっている。白根山レストハウスを通り過ぎ、万座温泉を一路目指す。万座温泉方面へ右折する少し手前から、本日の目的峰である「御飯岳」がなだらかな山体を広げているのが目に飛び込んできた。
 万座温泉から登山口の毛無峠へは、全行程舗装されている「上信スカイライン」を進むことになる。ホテル等の宿泊施設が過ぎると、山を縫うように走る気持ちの良い道となる。ただ「根曲り竹」取りの方の車が路肩に多く駐車されている。また遭難者多発地帯の標識がやけに目立つが、笹藪に入った人が道に迷うことが多いのかも知れない。ゆっくりと景色を楽しみながら車を進めていると大きな方向標識が現れる。ここが須坂と毛無峠への分岐で、左折し毛無方面に向かうが道がやけに狭くなる。御飯岳の山体を巻くように道が毛無峠に続いている。
 荒涼とした小串鉱山跡の毛無峠に9時過ぎに到着する。すでに2台ワゴン車が駐車しており、すでに登っている人が居るようである。準備をして9時20分に歩き始める。鉱山時代の錆びた「鉄塔4基
(写真)」が立ち並ぶガレた斜面を登っていく。彼方此方に紅い花の岩鏡が咲いているが、花が小さいので「小岩鏡(写真)」かも知れない。ガレた裸地を過ぎると岩高蘭が群生し、頂上まで続いている。毛無山頂上付近には、ハイ松もいくらか生えていた。「毛無山頂上(写真)」にはケルンがあり、平らな頂上をキリッと引き締めている感じがする。
 
毛無山から前御飯岳へは、「緩やかな笹原(写真)」を一度鞍部まで下り、登り返すことになる。この当たりの笹原は丈が膝くらいで問題なく歩けるが、それでもかなり以前に借り払われた道であることが切り払われた笹のしなび具合でわかる。また、岩鏡と同様に白い花の「三葉黄蓮(写真)」が咲き乱れている。鞍部からの登り返しは、少し急な勾配な事と切り払われた笹で足が滑りやすく歩き難い。前御飯岳に続く、「シラビソとコメツガの樹林帯(写真)」に入ると、笹丈も肩ぐらいまでになる。しかし最近(昨年)刈り払われた様で、刈られた笹もまだ緑を残している。ここの登山道の刈り払いを行った方は、長野の服神院さんだと誰かのHPで読んだことがあるが、本当にご苦労さんと感謝したい。
 
樹林帯の中の笹に囲まれた一筋の道を進むが、赤テープが随所にしつこいくらい取り付けられていて問題がない。前御飯岳へは、1時間弱の時間で到着、参考にさせていただいたHPの方々の苦労に比べれば、平地を歩いて来たような感がする。前方の樹林に覆われた御飯岳は、小鞍部に下り登り返すことになる。前御飯から最後の踏ん張りで登り切り、ルート上に石がいくつか出てくると刈り払われた頂上が直ぐであった。
 「御飯岳山頂
(写真)」は、見通しが悪いと書かれているが、4方向が見通せる様に刈り払いが行われていて、眺望も楽しむことが出来た。破風岳・横手山・万座山・白根山・浅間山が見える。山頂で一休憩しながら、ビールでのどを潤した後、来た道を忠実に引き返す。
 
前御飯の樹林帯を抜ける直前で、白い花が目に飛び込んできた。よく見ると花びらに縞があり、色も薄紫であった。帰ってから調べると「小深山片喰(コミヤマカタハ゛ミ)(写真)」であった。笹原の鞍部から毛無山に登り返すと、前方に「破風岳(写真)」が、こちらへ登って来いよと誘っているようである。破風にも登ろうと下りかけた時、岩高蘭(カ゛ンコウラン)の群生の中に「峰蘇芳(ミネス゛オウ)の花(写真)」が目に入ってくる。ガレた斜面を毛無峠に下りおりた。
 
毛無峠から破風岳へは、御飯と逆側にある鋭鋒を登ることになる。登山口には、御飯と違って登山口の標識が設置されている。緩やかな道を真っ直ぐに進んでいくと、斜面をジグザクに登っていく道になる。10回目の曲がりが土鍋山と破風岳の分岐であった。斜面登りの途中には、東国三ツ葉躑躅と岩鏡が咲いている。
 「破風岳頂上
(写真)」へは20分で到着、山頂で先行者休憩していた。見晴らしは、御飯岳よりずっとこちらの方が良く、360°の展望である。今登ってきた「御飯岳(写真)」、笠ヶ岳・横手山・白根山、浅間隠・鼻曲山、それに続く噴煙を真上にあげている浅間山、そして、四阿山と土鍋山が見通せた。また、北信五岳の「妙高山と火打山(写真)」も見え、超ラッキーである。さらに眼下には、強者どもが夢の跡? 荒涼たる景色の「小串鉱山跡()」が望める。
 
山頂は、北側が絶壁で切れ落ちており、遠くからでも判別つく得意な形を形成している。絶壁には石楠花が張り付くように咲いていて、厳しい環境でもたくましく生きている。そして、山頂部の一部の岩鏡は、「白い花(写真)」を付けていて、初めて見かけた。山頂で昼食をとり、疲れを取ったあと、毛無峠まで一気に下りおりた。

ル ー ト 上 の 風 景

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から毛無山を望む

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毛無山頂

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へ続く笹原

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への笹道

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破風岳を臨む

破風岳山頂

破風岳から
御飯岳を望む

破風岳から
小串鉱山跡を望む

破風山から
妙高・火打山望見

岩鏡(紅)
(イワカカ゛ミ)

三葉黄蓮
(ミツハ゛オウレン)

小深山片喰
(コミヤマカタハ゛ミ)

岩高蘭(カ゛ンコウラン)と峰蘇芳(ミネス゛オウ)の花

岩鏡(白)
(イワカカ゛ミ)

 


 イワカガミ(岩鏡) イワウメ科 学名:Scizocodon soldanelloides 花期:春  高山や深山の草地や岩場に群生する,常緑多年草です。花の先は大まかに 5 裂し,先端は細かく裂けています。葉は丸く,光沢があります。岩場に生えることと,葉に光沢があることによりつけられた和名です。

            ***Botanical Garden から転載***

 ミツバオウレン(三葉黄蓮) キンポウゲ科 花期:6-7月 亜高山から高山の針葉樹林内のやや湿ったところや雪田の縁に生え、根茎を横に這わせて群生する。葉は常緑で根生し長い柄を持つ3個の小葉からなる複葉である。1-1.5センチの花を茎の先に1個上向きにつける。花弁のようにみえるのは萼片である。黄蓮は漢方薬となる中国産の植物のことだが、日本では別種(別名キクバオウレン)をオウレンと呼んでいる。
 コミヤマカタバミ(小深山片喰) カタバミ科 花期:4-7月 山地の針葉樹林下などに生え、高さは15センチほどになる。葉は長い葉柄があり逆ハート型の3小葉からなる。小葉はミヤマカタバミと比べて丸みがある。花は直径2-3センチで白が普通で、淡い紫色のすじがはいるが、淡紅色の花をつける個体もある。花弁基部は黄色を帯びる。?果は卵球形で長さ3-4ミリ。全体に大きく、?果が長楕円形で長さ10-15ミリのものをヒョウノセンカタバミという。
 ガンコウラン(岩高蘭) ガンコウラン科 花期:5-6月 高山の雪田の周囲に多い常緑の小低木で地上を這い、高さ10-25センチ、線形の葉がたくさん互生し、濃い緑色をしている。雌雄異株である。ガンコウランの実はコケモモやクロマメノキと同様、山歩きをするものにとって秋の山の重要な収穫物である。紫黒色の甘酸っぱい実をジャムにしたり焼酎につけて果実酒とする。岩高蘭と書くがランとは全く関係がない。
  
 ミネズオウ(峰蘇芳) ツツジ科 花期:6-8月 高山の岩礫地に群生する常緑の小低木。スオウとはイチイのことだが、この木と葉が似ていることからの名という。また南国産の木にスオウ(蘇芳)があり、この木と花色が似ているからとの説もある。丈は5-10センチほどで、枝端に直径5ミリほどの淡いピンクの5弁花を数個ずつ咲かせる。北海道産のものは花色が濃いものが多い。花後に先端の尖った卵球形の実を作り赤く熟す。


  

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