平成17年4月30日(土) 快晴
笹山・与作岳・景鶴山 1538m/1933m/2004m 

【 ル ー ト 】

 鳩待峠駐車場(5:00,15:55)←(50,50)→迂回路分岐、(15,17)→迂回路分岐□(21,23)→中田代三叉路←(34,33)→ヨッピ橋←(14,12)→東電小屋←(15,13)→笹山←(5,-)→鞍部←(69,37)→与作岳(松?高山)←(11,18)→鞍部←(29,15)→景鶴山

 歩行時間:8間1分、駐車場:鳩待峠有料駐車場○台程度WC有り、三角点:笹山 三等「尾瀬崎」、与作岳 三等「景鶴山」

【 メ ン バ ー 】

2人(フー、カン)


 景鶴山は尾瀬ヶ原を歩くと群馬と新潟の県境を形成する気になる形状の山である。頂上部に出っ歯った岩がちょこんと載っかているように見える。もともと日本三百名山に入っていたが、群馬百名山にも指定されたことから、いつか登ろうと機会をねらっていた。しかしこの山は、尾瀬の自然保護の観点で群馬県側からの登山は禁止されている。したがって、残雪期のこの時期に登られるのがほとんどである。ルートは、上下ヨサク沢を登り与作岳と景鶴山の間のコルに出るルートと東電小屋から笹山に登り、尾根沿いに与作岳・景鶴山と詰めるルートが有るようである。今回は東電小屋から入るルートを取ることとした。
 今回は、ナカピーと仕事仲間のカンの三人で出かける予定であったが、ナカピーが仕事で都合が悪くなり二人で出かけることとなった。3時半前橋で落ち合い、鳩待峠に向け出発する。峠には5時少し前に到着し、尾瀬林業が経営する駐車場に入れることが出来た。5時に峠を出発、川上川に降る斜面は雪が凍っていて滑りに注意しながら、おっかなビックリで下っていく。川筋降りても木道は雪の下で、川沿いに雪道を進んでいくがここも滑りやすく、たまらずカンがアイゼンを装着する。川を少し離れるようになると山ノ鼻は近いが、今年は豪雪で橋が壊れたための迂回路への分岐があらわれる。
 迂回路は、白樺林の中を通り尾瀬ヶ原に抜けるようになっていて、設定迂回路沿いに笹の枝が点々と挿されていて迷うことは無い。また、山ノ鼻の壊れた橋は5月21日までに仮橋で補修が完了する予定である。迂回路から尾瀬ヶ原に出ると、雪道に付いている踏み後をだだひたすら東電小屋目がけて進むだけである。雪は凍っているが滑ることなど無く歩きやすい。標識が雪から突き出ている中田代三叉路に到着する。ここで振り返れば、朝日に照らされて優美な姿をした至仏山(写真)が、前方には逆光で黒々とした姿の燧ヶ岳(写真)が望める。三叉路からヨッピ川方向目がけ左前方に歩を進めると、前方にようやく今日の目的峰が目に入ってくる。三叉路とヨッピ橋の昼間部で大堀川を木橋で渉る。ここからは、右に景鶴山(写真)〜与作岳の稜線を望みながらヨッピ橋を目指す。
 ヨッピ橋(写真)は、すでに踏み板がはめ込まれていて簡単に渡ることができた。ヨッピ川を渉ると東電小屋は直ぐである。東電小屋(写真)はまだ雪に埋もれていて営業していない。近くの湿原部には、早咲きの水芭蕉(写真)花開いていた。東電小屋のベンチで一休憩して笹山への斜面に取り付くことになる。
 東電小屋を過ぎて直ぐの左斜面の直登を始める。樹木の周りの雪は早く融けていて、覗くと深さがまだ1m以上はありそうである。15分ほどで笹山山頂(写真)である。山頂は山名標識があるわけでもないし、三角点も雪に覆われ不明である。山頂から一度鞍部に下った後、与作岳への登り返しが始まる。鞍部で老齢のハイカーが追い付いてきた。我々と同様に景鶴山まで行かれるようである。タフな人らしくそのまま登って行かれた。鞍部から与作岳までが今回最大の登りとなる。
 概ね3段の登りを約70分かけて、緩くて広々とし見通しの良い与作岳山頂(写真)に到着できた。東側に燧ヶ岳が、眼下には雪に覆われた尾瀬ヶ原が、そして至仏山も見通せる。また北側にはこの日唯一、平ヶ岳(写真)だけがくっきりとその緩やかな山容を見せてくれていた。そして進行方向には、まだ多量の雪を張り付け、鋭角的な形状をした景鶴山(写真)が望める。尾瀬ヶ原から眺める形とは、まったく異なる荒々しい容姿である。
 与作からひと下りで中間のコルに到着、ここでザックを置いて景鶴山頂に向かった。やせ尾根にかなりの雪を残すルートを、注意注意深く登っていく。前方みると大きな二つの岩(写真)が見えるが、山頂はそこを抜けた先に有ることを、下ってきた老齢のハイカーが教えてくれた。見えていた岩を抜けて進むと景鶴山の山名標識が樹木に貼り付けられた狭い山頂(写真)に到着、与作岳頂上から約40分である。記念撮影を行い、ひととき景色に見とれていると、登りで追い抜いた4人グループ到着したので山頂を立ち去ることとした。
 鞍部まで下る途中から丸く緩やかな与作岳(写真)が見える。鞍部でザックを背負い、与作岳へ登り返すが、景鶴山へ向かうかなりのハイカーと擦れちがった。与作岳山頂で昼食休憩をとった。この日は快晴で日差しが強い、雪で照り返しもあり、日焼け止めを塗っているがおでこの方がヒリヒリする。昼食後、登って来たルートをひたすら滑りながら降っていく。笹山ではエスケープルートを検討つけて東電小屋に到着する。
 東電小屋から延々と続く雪面が、この日の一番辛い歩きとなった。陽射しの照り返しと、雪面の雪がベタベタとなり歩き難く、最後はバテバテで何とか鳩待峠に16時にすべり込んだ。歩き始めて11時間目であった。

ル ー ト 上 の 風 景

“瀬ヶ原から
見る至仏山

尾瀬ヶ原から
見る燧ケ岳

H瀬ヶ原から
見る景鶴山

て板がはめられた
ヨッピ吊橋

イ泙誓秧爾
東電小屋

笹山山頂

与作岳から
見た平ヶ岳

与作岳山頂

与作から鞍部
途中で見た景鶴山

景鶴最後の登り
から見た与作岳

岩の突き出た
景鶴山頂部

景鶴山山頂

東電小屋近くの
湿原の水芭蕉

 


  ミズバショウ(水芭蕉) サトイモ科 学名:Lysichitum camtschatcense 花期:春〜初夏 “夢見て咲いている”ミズバショウです。葉が バショウ(芭蕉)の葉に似ているので、この名前になりました。白いのは花ではなく仏炎苞(ぶつえんほう)で、本当の花は中心部の黄色いところについています。
             ***Botanical Garden から転載***

  

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