平成16年1月18日(日) 晴 
  城峰山 1038m

【 ル ー ト 】

  「満願の湯」駐車場(10:00,16:45)←(23,25)→水潜寺入口←(11,11)→秩父華厳の滝入口←(29,38)→西門平(ニシカト゛タ゛イラ)←(31,30)→23号鉄塔←(24,-)→鐘掛(カネカ゛ケ)城←(11,22)→石間峠
  秩父華厳の滝入口→(4)華厳の滝→(2)秩父華厳の滝入口
  石間峠→(10)城峰山頂→(10)天狗岩→(10)城峰神社→(12)石間峠
  水潜寺入口→(3)秩父34番札所水潜寺→(2)水潜寺入口

  トータル:5時間8分、駐車場:満願の湯駐車場160台(無料)WCあり〔西門平路肩5〜6台駐車可〕、三角点:一等「城峯山」

【 メ ン バ ー 】
単       独


  前日朝晴れていたが、雪が降るらしいという事で山歩きを延期した。・・・がその日群馬の方は雪の「ゆ」の字もない天候であった。この日朝目覚めると晴れていたので、つい出かける決心をし、急ぎ8時という遅い時間に城峰山を目指し自宅を出発する。

  R17号からR  号に進み、藤岡市を越え鬼石町に入ると薄っすらと雪が積もっている。鬼石から埼玉県に入るとさらに雪量が多くなる。積雪は精々1cm程度であるが、木々にも雪がはりつき、一種水墨画のような世界を醸し出している。目的地である皆野町「満願の湯」の駐車場には、10時少し前に到着する。駐車場で準備していると、一組の老夫婦が先に出発して行った。私も10時には駐車場を後にした。

  今回の半分近くは道路を進むルートであるが、結構道が雪が固結していたり、シャーベット上になっていたりと少し歩き難い。また、上日野沢沿いの道であり、日が当たらず身体が温まっていない分寒さが肌にしみる。少し身体が温まってきた頃、水潜寺入口にたどりつく、参道の雪を箒で掃いているオバサンに挨拶して、帰りに立寄ることにしてそのまま先に進む。

  水潜寺入口から渓流沿いの道をさらに4〜500m進むと、秩父華厳の滝入口と到着する。この滝は、秩父八景の一景であり、日本の滝の第十位にも入っている。滝へは往復5〜6分、滝はミニ『日光華厳の滝』の趣で形が良い。

  ここから、西門平の登山口までが勾配の急な車道の歩きが延々と続く。「小前入口」と云う名のバス停に来ると、先に門平の集落が望見される。この辺りから陽射しが直接当たるようになり、萎えかかっていた気持ちが復活する。東門平で畑仕事をしていたお婆さんに城峰への道の尋ねると親切に教えてくれる。西門平バス停の手前に、江戸時代の高札場が残っていて県の文化財になっていた。これを過ぎると西門平は直ぐである。登山口付近の路肩には、5〜6台の駐車が可能で、ここまで車で登れば良かったと内心後悔する。

  登り口付近で仕事をしているおじいさんに道を尋ねると、「標示板が在るから迷う事は無いよ」と話して頂いた。かなり急なコンクリート舗装の細い道を登って行く。神社を過ぎると消えずに雪が道に残っている。2回大きく曲がりながら登って行くと山道への入り口にようやく到着する。

  山道は植林された杉林の中を登って行くが、途中一度林道を横断し、また植林地内の道に戻り、しばらく登ると東京電力送電線の23号鉄塔にでる。鉄塔の脇を通過しそのまま鐘掛城址を目差す。

  鐘掛城址への最後の登り箇所には、エスケープルートがあり登らなくとも先に進む事できる。登り路は雪に隠れているが、階段が設置されている。登って行くとピークに標識と説明板が設置されている。それによると、ここは西上州を制圧した武田信玄が、秩父地方へ侵攻すべく足がかりに設置された烽火城であったようである。しかし、城址らしいおもかげは見受けられなかった。

  鐘掛城址から一度降り小さなピークを一つ越すと、広い道となり、少し進むと石間峠である。石間峠には道も整備されていて、車でここまで来れるし数台なら駐車できそうである。また、少し下がった城峰神社駐車場には結構な台数が駐車できそうである。

  峠から城峰山頂は、階段が整備された道を一登りである。山頂には、大きな通信?鉄塔が建っており、その中段が展望台になっていた。目の前に形の良い「東西御荷鉾山」と「両神山」がよく見える。また山頂に一等三角点が設置されていた。景色を楽しんでいると、この日唯一出会った10人程度の団体が登ってきたので、次に進むことにした。

  山頂から城峰神社へ向けて降って行くが、途中に天狗岩があり登ることが出来たので立ち寄り、正面に秩父の「武甲山」が見える見晴のよい岩場で昼食をとった。一時の休憩を取った後、天狗岩を引き返し神社に向う。城峰神社は結構立派な社殿をしていた。
  城峰山は平将門伝説の山で、戦いに敗れた将門が立て篭もった山であるとの謂れがありますが、史実では来た事が無いのが本当の事のようです。いずれにしても、この周辺には将門に関連した伝説が多くあり、隣りの「父不見山(テテメエシ゛ヤマ)」も将門に由来した山名である。

  神社をあとにして、車道を進み石間峠に戻り、石間峠からは来た道を引き返す。帰りに水潜寺に立ち寄り、秩父第34番札所のお寺で、破山への登り口でもある。「万願の湯」の駐車場に到着したのは17時近くで、半分以上が車道歩きの辛いルートであった。


ル ー ト 上 の 風 景


  

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