平成16年1月31日(土) 快晴 
立岩・経塚山(荒船) 1265m/1423m

【 ル ー ト 】

  線ヶ滝(8:45,15:33)→(-)立岩直登分岐→(56)コル→(15)西立岩頂上→(23)威怒牟畿不動分岐→(32)毛無山分岐→(35)経塚山頂→(7)星尾峠分岐→(19)艫岩→(22)星尾峠分岐→(10)星尾峠→(18)田口峠分岐→(5)いもりの滝→(27)威怒牟畿不動分岐→(20)立岩直登分岐→(6)線ヶ滝
  線ヶ滝入口→(4)線ヶ滝→(4)線ヶ滝入口

  トータル:5時間5分、駐車場:線ヶ滝路肩10台程度(無料)WCあり、三角点:二等「荒船山」

【 メ ン バ ー 】
単       独


  週末、寒さも緩むという気象情報にもとづいて、西上州の南牧村星尾の線(仙)ヶ滝から荒船の経塚山まで周遊するルートを歩くつもりでかけた。下仁田町の市街を過ぎると路面の凍結の心配があったが、この日は問題もなく線ヶ滝まで到着できた。線ヶ滝路肩にすでに4台程車が停まっている。

  線ヶ滝は道路から15m位降った所からよく見え、半分氷結している状態で迫力は半減であった。立岩(タツイワ)にむけて線ヶ滝を後にする。少し舗装道路進むと道が行き止まりとなり山道に入る。すぐに沢をまたぐ橋を渡り、少し進むと立岩への直登(中級)コースへの分岐に到着する。分岐から直登コースの杉植林地を登って行くが、部分的に古い階段が設置されている。垂直な岩の露出部分に着き、トラバース気味に進むと東西立岩の境界を登るクサリ場に到着する。

  ここのクサリ場は十分落石に注意しないと行けない場所であるが、特段難しい所ではない。このクサリ場を登りきると東西立岩のコルである。東立岩はルートが無いようである。西立岩に進むが北側の斜面には雪が消えずにそのまま残っている感じである。注意しながら雪の斜面を登りきり、頂上手前の小峰に立寄る。八ヶ岳・蓼科山がよく見える。北アルプスは霞んで薄っすらかろうじて確認できる。圧巻は迫力ある浅間山が素晴らしい。これから向う経塚山(荒船山)もハッキリ見えている。

  小峰から西立岩頂上は一登りで、先行者が一人休憩していた。前橋の人で前週に続いての西上州とのことであった。今日はこれから威怒牟畿不動経由で線ヶ滝まで戻る予定らしい。私のほうが先を急ぐので頂上で別れた。

  頂上からの急な下りは、雪が積もっていて注意しないと滑る危険があった。一箇所クサリ場を登るとナイフエッジの狭い部分になり、通り抜けると危険な場所はほとんどなくなる。まだしばらく下った後、登りかえすと威怒牟畿不動と黒滝山〜荒船山縦走路へ向う分岐に到着する。

  そのまま縦走路方向にそのまま進む。道はハッキリしているが笹が覆い被さっているのと、笹の葉に霜が付いていて濡れて冷たい。一部斜面全体が崩れていて歩き難いが特段問題なることはない。小ピ−クを2つ越えると、荒船山〜黒滝山の縦走路にぶつかった。

  同分岐には中年のハイカーが佇んでいたが、私とは反対のルートをとっていた方であった。お互い情報交換をして別れた。ここから40分程度が経塚山への登りとなる。分岐からさらに背の高い笹が道を覆い霜も付いており、かなりずぶ濡れになりながら進む。その先には柱状節理で割れた石が斜面に散らばる道となり、浮石に注意しながら登る。

  最後に雑木林に変わり、頂上にヒョイとでる。頂上は細長い平場があり、薄く雪が積もっている。頂上には標識、石祠と二等三角点があった。ここまでくると浅間が大迫力である。ここまで3時間20分で調度12時なのでお昼にした。

  1時間近く経塚山頂で休憩したが、その間誰も登ってくる人は居なかった。ここで、まだ午後1時である事から、荒船山の代名詞である艫岩(トモイワ)にもでかけて見ることにした。経塚から北側の斜面は雪が多いが、しっかり踏み込まれていて、艫岩まで快適に歩くことができた。

  艫岩には3人グループが休憩していて、本日出会った4組目で計6人である。艫岩は垂直に切れこんだ岩の天辺で、船の先端である艫に周辺部から見える事から名づけられた。ここからは障害物がないので、正面に雪の浅間山が飛び込んでくる。隣りに草津白根山・鼻曲山等が素晴らしく、ここに立寄って良かったと素直に感動した。

  艫岩から来た道を引き返し星尾峠に向った。峠は風の通り道になっており、冷たい北風がすり抜けていく。ここから南牧村の線ヶ滝まで引き返す。一気に降って行くが所々雪が融けずに残っているので注意が必要である。ベンチのある田口峠への分岐に付くが、ここからイモリの滝が途中にあるルートに進むことにした。

  イモリの滝は小さい滝であったが、全面結氷していて雰囲気のある滝であった。ここから先は、踏み跡もなく獣の足跡しか付いておらず、心細い歩きとなった。数回のアップダウンを繰り返し、やっと威怒牟畿不動への分岐に辿り着き、続いて立岩への直登コース分岐を過ぎ、やっと午後3時半に線ヶ滝に付いた。調度、黒滝山〜荒船山の縦走路で会ったハイカーが帰る仕度をしていたので挨拶し別れた。結構きついルート設定であったなぁ。


ル ー ト 上 の 風 景


  

inserted by FC2 system