平成16年2月7-8日(土・日) 曇、快晴 
天狗岳(北八ヶ岳) m

【 ル ー ト 】

  みどり池入口駐車場(7-11:00)→(76)しらびそ小屋→(-)本沢温泉分岐→(152)中山峠→(10)黒百合ヒュッテ(15:19)(泊)
  黒百合ヒュッテ(8-7:55)→(-)中山峠→(-)東天狗山頂→(120)中山峠→(34)本沢温泉分岐→(10)しらびそ小屋→(27)みどり池入口駐車場(12:46)

  トータル:7時間9分、山と高原地図:10時間、駐車場:みどり池入口空地10台程度(無料)、黒百合ヒュッテ:冬期二食付き暖房費含み7600円・定員250名、稲子湯:日帰り入浴600円

【 メ ン バ ー 】
二人(フー・ヒロタン)


   今月2日に友人のヒロタンからメールで八ヶ岳への冬登山の急な誘いがあった。冬登山はいずれ経験しなければと考えていたので、これ幸いに出かけることとした。準備に1週間もないので、最小限必要なアイゼンと手袋のみは購入準備した。また、宿泊する「黒百合ヒュッテ」には4日メールで申し込みしたが、心配なので5日ヒュッテの携帯電話に連絡し確認する。

7日午前8時高崎駅でヒロタンを拾い、関越道から上信道を経由し佐久ICで国道141号線に乗りかえ八ヶ岳めがけ南下する。麦草峠への交差点を過ぎ、松原湖へ向かう交差点を右折する。ここまでは道に雪等はなくノーマルタイヤでも大丈夫である。松原湖高原線に入ると道に雪が見られるようになり、スピードを落とし十分注意して稲子湯に向かった。

稲子湯直前のみどり池入口に空き地があり数台駐車することが出来たので、ここに駐車する。入口ゲート前では10人くらいのグループが出発の準備していた。天候はそれほど悪くない、われわれも支度をして11時には出発した。杉林の中の緩い登りを進むが、雪が良く踏まれていて通常より歩き易い。林を抜けると林道にで、ここからしばらく林道の歩きとなる。林道歩きであるが雪の踏み込まれているのが人一人歩ける巾なため、途中、女性の7人グループが立ち止り道を譲っていただき、追い越すことが出来た。

林道に架かる大きな橋を渡ると本格的な山道へ突入することになる。緩い登りがジグザグに続き、所々直に下った跡が付いている。しらびそ小屋は、古い小屋と二階建ての新しい小屋が並んで建っている。小屋の周辺には、一冬で使う沢山の薪が積まれてあった。みどり池は雪に埋もれ、その先に稲子岳の南壁が起立している。しらびそ小屋から先は、雪の量が多くなっている気がする。また、雪がチラチラと落ちるようになってきた。ここで12時を過ぎており、中山峠には遅くても16時に着かせる為すぐに出発する。

本沢温泉への分岐を過ぎると踏込み跡にも雪が積もり、ラッセルをする破目になる。最初の内は、積雪20〜30センチ程度で道もハッキリしていたが、高度を稼いでいくに連れ積雪が段々と深くなってくる。膝を超すようになると身体への負担が大きくなってくる。勾配がかなりきつくなると道が判らず、テープを捜しながらの登りとなる。中山峠の直前の登りは腰を超える積雪の中、雪を掻きながら一歩一歩踏み固めて進むことになった。しらびそ小屋から悪戦苦闘の2時間半で中山峠に到着する。

中山峠は風が強く吹きぬけていて非常に寒い。我々二人が休憩していると10人程度のグループが、ラッセルして道を作り登ってきた所を下っていく。彼等がもう少し早く下ってくれれば、多少楽であったのになぁと二人で話し合う。

中山峠から黒百合ヒュッテまでは10分で到着する。ヒュッテの前のテン場には10張程度のテントが張られている。小屋のドアのところにある温度計を見るとマイナス14度を示していて、見た途端に寒く感じてくる。小屋に入るとすでに100人近い方が休憩している。我々も受付を済ませ、ジャケット・ハ゜ンツと手袋・スパッツ等を乾燥させた後、小さなスペースを見つけ人心地を得る。この日の食事は、二交代制で行いハンバーグがおかずであった。また寝床も二畳に3人程度で、ゆったりと休むことができた。

朝起きると眩しいくらいの良い日である。朝食を済ませ準備をして天狗山頂を目指すべく出発する。ヒュッテから直登するルートは雪が踏込まれていなくラッセルしないと行けないようなので、中山峠から登るルートを選択する。

峠に荷物を置き、身軽になって東天狗に向う。すでにかなりの方が登っているため、よく踏まれていて歩き易い。ただし横殴りの風が強く吹いていて非常に寒い。山頂近くになると風に吹き飛ばされるためか積雪も少なく岩が剥き出しのところもある。

山頂には、一本の標識が有るのみであるが、素晴らしいパノラマが広がっていた。南側には雪の硫黄岳・赤岳・阿弥陀岳が、西側には南アルプスの農鳥岳・北岳・甲斐駒が、北側には北八の山々が、東側に浅間山等がよく見え感動ものである。また隣りの西天狗では6人グル−プがラッセルして苦労して登っていくの見える。またニュウの雪のない岩場がクッキリ見える。

寒さにめげず20分程度景色を楽しんだ後、昨日のラッセルの疲れも残っているのでこのまま下ることにした。下りでは場所によっては滑りおり、あっという間に中山峠に帰ることができた。中山峠からニュウ経由で稲子湯まで下るべく、中山方面に歩を進めるがニュウ方向の分岐で道が踏み固められおらず、ラッセルが必死のため中山峠に引き返し、来た道を引き返すこととした。

中山峠からは昨日の苦闘の跡を進むが、その後かなりの方が歩いたようで良く踏込まれていた。しらびそ小屋にはあっという間に着くが、調度昼時になったので昼食をとった。30分程度で駐車上に着き、そのまま稲子湯に立ちより、温泉でサッパリしてから群馬への帰った。


ル ー ト 上 の 風 景


  

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