平成16年4月29日(木) 快晴
ヨシカ゛沢山・鍋クウシ山・天子山・三岩山・阿能川岳
1117m/1314m/1399m/1568m/1611m
【 ル ー ト 】
|
仏岩ポケットパーク(7:01)←(16,12)→仏岩・吾妻耶山・阿能川岳分岐←(25,22)→ヨシガ沢山頂←(-,10)→東電20号高圧鉄塔←(-,8)→東電巡視路最終地点←(-,-)→鍋クウシ山←(-,-)→天子山←(112,80)→岩峰←(15,13)→三岩山頂←(21,17)→阿能川岳山頂(15:43) |
【 メ ン バ ー 】 |
単 独 |
谷川山域のマイナーな山であるが、群馬百名山に選定された阿能川岳(アノウカ゛ワタ゛ケ)ヘチャレンジすべく、5時15分頃車で自宅を出発し、登り口である水上町「仏岩ポケットパーク」に6時45分に到着する。まだ時間も早いこともあり、一台の駐車も無い。この登り口は、仏岩・吾妻耶山への上り口でもあるが、少なくともここから、吾妻耶山等へ行っていない様である。 7時に登山口から登り始める。植林された針葉樹林帯を登っていくと、途中、道脇に延齢草がカワイイ花を付けている。(写真)今年は暖かいためか芽吹くのが早いのかもしれない。15分ぐらいで赤谷越に着くが、ここには『仏岩・吾妻耶山』『川古温泉』、今登ってきた『水上温泉』への指導標がある分岐ヶ所である。しかし阿能川岳へ標識はないが、変わりに林野庁の阿能川岳歩道7,201mの標柱があった。 分岐から指導標で表示していない北側の尾根ヘ歩を進める。この辺からは自然林に近い林層になり、道脇に石楠花が多く見られるようになる。時期になればキレイだろうと思いながら上って行くと、日当たりの良い場所ではすでに開花(写真)していて、またまたビックリであるが、特した気分になる。 分岐から30分程度で平坦なヨシガ沢山頂に着く。山頂はカヤトに覆われた広場で山名板はないが、展望が良く後には吾妻耶山、北西方向には小出俣山(オイス゛マタサン)がハッキリ見える。ヨシガを下るとすぐに東電高圧鉄塔の巡視路の19鉄塔と20鉄塔の分岐に出る。北側の20鉄塔方向に進む。ここの道は今回の歩きで一番整備された道であった。道脇にはタチツボスミレ?がたくさん咲いている。10分程度で20号鉄塔に着き、そのまま道を上って行き道が下りになる部分に赤テープがあり、ここから尾根筋を歩く事になる。 昔歩かれていたのか薄っすらと痕跡があるが、笹藪を漕ぎながら前に進む。この辺りではまだ元気一杯であり、どんどん登って行けた。所々に頃にテープや赤マーキングがあり迷う事は無い。尾根筋を外さずに歩けば問題ないと歩かれた人の記録にも書かれていた。 「山と高原地図 谷川岳」には、三岩山(ミツイワヤマ)までに「鍋クウシ山」「天子山」が表示されていたが、途中ピークは5〜6ヶ所あったが、山名板もなくどこがどこか全く判らず、周りの景色もゆっくり見る余裕もなく、藪歩きに没頭する。所々では融け残っている雪庇を歩き、なるべく体力の温存に努める。 ヨシガから約2時間で目の前に岩峰が立ちはだかる。登った方の記録ではこの岩峰をよじ登って痩せ尾根を進んだようであるが、私は注意すれば大丈夫と判断し、右に回り込んで前進した。岩峰を越えると石楠花が繁茂する藪漕ぎに変わり、少しの間悪戦苦闘が続く、…が徐々に雪庇が多くなり歩きが楽になる。 三岩山の直前からは、快適な雪原の歩きとなるが、快晴の天候で表面が融けて滑り易いため、勾配のきつい所は注意しながら歩き、アイゼンを着けることはなかった。三岩山頂は標識も無く、三角点も雪に埋もれ見当らない。 三岩から20分程景色を楽しみながら雪原を歩くと、阿能川岳山頂に到着した。山頂には2つ山名板が付けられていた。この日の展望はこの時期にしては最高で、一望に見渡せた。特にすぐ北の「オジカノ頭」、その左に谷川岳の「トマとオキノ耳」がはっきり見える。また北西には「本谷・川棚ノ頭、小出俣山」が、その奥には万太郎山等が見え、ご機嫌な一時を過させていただいた。 30分程休憩したあと記念撮影し下山する。来た道を引き返すが、登りと感じがかなり異なるもので、一箇所支尾根側に標高差20m程度下り、不審に思い登り返し間違っていることに気が付いた事もあった。また、長い笹薮の下りは、登りと下りでは感覚が全く違い不安になって来るが、テープやマーキングもあったので助かった。 東電の20号鉄塔に戻りつき、日当たりも良いのでここで昼食にすることにした。定番のみそラーメンを作り食す。この時すでに足がガクガクで、腰も少し張っているように感じる。思っていたより厳しい山歩きであった事を身体が示していた。40分位休憩後登山口目指し最後の歩きを始める。途中仏岩ポケットパークがのぞける場所があった。すると立っているこの場の下に、仏岩トンネルが通っていることになるなぁと思いながら進む。 赤谷越に到着すると、仏岩方面から楽しそうな話し声聞こえてくるので、仏岩にも立ちよることにした。仏岩に向う途中、話し声の主の4人連れと今日初めてのすれ違いである。仏岩は、したから見ると小さく「袈裟をきた仏僧の形」に見えるが、傍で見ると巨大な岩である。中段までクサリで登れるが今日は疲れて登る気もおきなかった。仏岩から赤谷越に引き返し、ポケットパークに下った。久々に心から疲れた山歩きであった。 |
エンレイソウ(延齢草) ユリ科 学名:Trillium smallii 花期:春 アズマシャクナゲ(東石楠花) ツツジ科
学名:Rhododendron metternichii var. pentamerum 別名:
シャクナゲ(石楠花) 花期:春 |