平成16年5月3日(月) 晴時々曇 
後袈裟丸山・中袈裟丸山・奥袈裟丸山
 1908m/1903m/1958m

【 ル ー ト 】

  林道工事交通止付近空地(7:45,16:34)←(23,20)→郡界尾根コース登山口←(22,12)→八重樺原始り←(10,9)→八重樺原内三角点(1415m)←(25,28)→石祠←(41,43)→後袈裟丸山頂←(25,26)→中袈裟丸山頂←(8,-)→90°左折部←(47,46)→奥袈裟丸山頂
  歩行トータル時間:6時間25分(登山口から5時間40分)、駐車場:登山口空地5台+路側5台計10台程度(無料)→6/25?まで林道工事で通行止、三角点:奥袈裟丸山・三等「鞍見」、八重樺原・三等「赤子沢」

【 メ ン バ ー 】
単       独


  『山部薮人』さんが4月中旬に奥袈裟丸山まで歩かれているのをHPで知り、昨年4月下旬、後袈裟丸山頂から雪が多く断念したのが思い出され、登るチャンスは今しかないと思い、出かけることとした。朝4時起床のつもりが2時間寝坊し2時間遅れの出発となり、先が思いやられた。
  それでも郡界尾根コースの登山口手前の工事通行止ヶ所に7時35分頃着いた。道路脇の空地に車を止め、急ぎ準備し45分に歩き出した。昨年も工事中であったが、休日は通行可能であった。しかし歩き始めて理由が判明、道路を横断する水路を工事中の為で納得する。
  約25分の林道歩きで登山口に到着する。ここから八重樺原までの間が急登で、階段が途切れ途切れに整備されている。3箇所まで数えたが、次々と繰り返されるので数えるのも止めてしまった。一箇所木製の梯子を越えると3分の2くらい進んだことになる。所々にミツバツツジが咲いている。残りを喘ぎながら、阿能川岳以来の重い足を引きづるように、何とか八重樺原の取り付きに着いた。先着の2人が休憩していた。吾妻から5時に出てきたようである。ここは初めてのようで、私の知っている範囲内で情報をお教えした。
  ここからは、背が低く葉も小さい笹原の中の道で、白樺も樹木にかなり混じっていて、気持ちのよいコースである。八重樺原のピークと思われる所に三等三角点が設置されている。
この辺りから、前袈裟丸と後袈裟丸山がよく見えるのだが、この日は雲中の中で残念である。(帰りには雲が取れ良く見えた)また足の重みも多少取れて、快調に前進できる。所々でアカヤシオがつぼみから2分咲となっていて、目を愉しませてくれる。
  
何時しか痩せ尾根歩きに変わり、途上に石祠が祀られている。ここに先行の登山者1人が休憩していたが、挨拶しそのまま通り過ぎる。この辺りから上りがきつくなってくる。石祠から10分程度の所の岩場で、今回初の休憩とした、するとどっと汗が噴き出てくる。今日は蒸暑く、喉がえらく乾く日である。
  岩場で休憩後、一気に後袈裟山頂まで歩を進める。樹木の根っ子が露出する急勾配をよじ登る。少し勾配が緩くなると山頂は近く、石楠花の木を避け進むと、急に樹木が切払われた明るい山頂にでた。先着者
(前袈裟経由)2名が休憩していて、さらに前袈裟側から1名到着、ここで少し情報交換をしたあと先に進む事とした。
  
ここから先は、昨年4月下旬残雪の多さで断念した経緯が有り、リベンジ登山に当たる。まず、中袈裟丸山を目指すが、中袈裟までは比較的歩かれていると薮人さんのHPに書かれているので安心して下っていく。まだジメジメしている所は滑り易く注意を要するが、他は道を外さなければ特に問題はない。笹に道の踏み跡の有る所を選んで登って行くと、狭い中袈裟丸山頂に踊り出る。「中袈裟」という趣の有る山名板が付けられていた。山頂からは、これから向う前衛のピーク・奥袈裟丸山そして法師岳()、そしてバックには前袈裟が良く見渡せる。その他は雲がかかりほとんど見れなかった。
  
一休憩後奥袈裟に向うが、ここから先はあまり歩かれていないようなので、踏み跡を外さないように注意しながら歩を進めて行く。中袈裟から下りきった所の岩が立っている所は西側をまわる。新しい赤いテープが立木の幹を一巻している所を通り過ぎてそのまま前進する。すると古いテープ等がさらに続いていて、そのまま下って行く。…がふと気づくと前方に山がなく左前方に見えるので、間違って下っていることに気づき引き返す。
  道は幹に赤テープが一巻しているところから90°左(西側)に曲るのであった。さらに小ピーク2つ通り越し、最後の鞍部から笹の中の踏み跡を進むと残雪が残る斜面にでる。ここを登りきると、南北に細長い奥袈裟丸山頂に到着する。
  その中央部に山名板が立っており、その前に残雪が残っていた。薮人さんのH
Pの写真と比較すると、2週間で残雪がかなり少なくなっていることが分かった。山頂は樹木で見通しがなくまた薄暗く、まるで華やかさというものがまったくない。唯一開けているほうからは、小法師岳方面の尾根が見える。山頂で昼食を摂り30分程度で引き返す。
  
帰りは来た道をを引き返すが、踏み跡(痕跡)を外さないように注意しながら進む。しかし、往復とも道を石楠花と針葉樹(樹木名不明)が覆い、腕・顔は傷だらけである。また笹等に隠れている根や枝等で脚を打ちつけたり引っかいたりと、生傷男の一丁上がりであった。
  
無事駐車場所まで引き返すと、すでに4時を過ぎていた。ここから渡良瀬川沿いの国道122号に出ると行楽渋滞に捕まり、家に帰り着くまでにかなりの時間がかかってしまった。疲れのダブルパンチを食らった大変な一日であった。

ル ー ト 上 の 風 景


  

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