平成16年7月20日(火) 晴 
蓼科山・双子山 2530m/2224m

【 ル ー ト 】

  大河原峠駐車場(登山口)(9:30)→(47)分岐→(12)将軍平(蓼科山荘)→(22)蓼科山頂→(27)将軍平→(48)分岐→(9)天祥寺平→(24)亀甲池→(24)双子池(雌池)→(14)双子池(雄池)→(31)双子山頂→(15)大河原峠(15:52)
  歩行トータル時間:4時間33分、山と高原地図32:5時間30分、駐車場:大河原峠駐車場30台(無料)WCあり、三角点:蓼科山・一等「蓼科山」、双子山・三等「麦原」

【 メ ン バ ー 】
単       独


 谷川縦走が中止になり、物足りなさが残ったままでいる事に我慢出来なく、この日、蓼科山に出かける事とした。6時半に自宅を出発、下仁田から佐久市に抜け、望月町から鹿曲川林道を登り、大河原峠を目指す。林道には蓼科仙郷都市の標識が設置されている。林道を登りきるとこの標識の意味する事が理解できた。大河原峠に通じる緩やかな斜面に別荘地等の広大な開発地が広がっていた。ここを通り抜けると峠はすぐであった。

 大河原峠には、ヒュッテ・トイレがあり、駐車スペースも30台程度の広さがある。既に乗用車が7台程・バスも3台駐車されている。平日であるのに人気の高さが伺われる。また、峠からは浅間方面が開けていて、もやってなければ最高のロケーションとなるはずで残念だ。準備して9時30分に出発する。

 ヒュッテの所に登山者カード入れがあり、今日の予定を書き込み投函する。登山口のところが大河原園地となっており、白山風路がすぐに迎えてくれさい先よい。樹林帯の中の道をひたすら登っていく。50分ぐらいで前掛山への分岐にでる。分岐周辺の道脇には、カニコウモリ(写真)が咲いている。分岐から10分程度で蓼科山荘のある将軍平に到着する。山荘前の丸太の腰掛けで一休憩をする。

 将軍平から目的の蓼科山頂へ向う。急勾配の岩場の道を登って行くと、小学生の最終端に追付く。しばらく後ろに付き歩いていると、蓼科山頂ヒュッテが見えて来て山頂であった。山頂は広々として、不規則に岩が敷きつめられた緑の無い空間であった。その中で一番高い所に2m位の標柱と一等三角点が設置されていた。また山頂は、気をつけて歩かないと非情に危ない上、休憩場所を確保(見つける)するのも大変である。

 山頂にて、なだらかな双子山や対面に北横岳と続く大岳が、遠くには浅間山と湯ノ丸山ヘ続く山陵を望みながら、一人ビールで乾杯する。しかし、遠くの山々は靄っていて、殆んど見えないのが残念である。山頂には、異なる小学生の2グループが休憩していて騒がしい。また、次々と新たな登山者が登って来ては、山頂で記念撮影している。40分程休憩したので双子池方面に向うことにする。

 将軍平まで引き帰し、天祥寺原方面に下っていく。ここが結構岩ゴロゴロの急な道で、かなりの高低差を下る。また、涸れ沢を2回ほど横断し笹原が緩くなってくると天祥寺平への分岐に出る。ここから、少し広めの緩い道を、天祥寺平に向け進む。天祥寺平は大河原峠と亀甲池への分岐である。ここでは立山靫草が出迎えてくれた。ここから少し登り詰めて、笹原の中の平坦な道になると黄色の丸葉岳蕗が咲き乱れている。また道脇に深山苧環も咲いていた。25分も歩くと亀甲池に到着する。かなり水が少ないように感じられる。ここからは北横岳に向うルートが通じているようで、休憩していると1人下って来た。

 亀甲池から双子池(雌池)ヘの道は、樹林の中の下りルートである。そして、道の廻りは、倒木や岩が苔に覆われていて趣があり、本日のルート中では一押しである。疲れてきた体に癒し効果が有るかも知れない。

 双子池の雌池は満々と水を湛えている。笹が切り払われテントサイトとなっている北岸側を歩き双子池ヒュッテをめざす。双子池ヒュッテには、1パーティーが休憩していた。挨拶して真直ぐ雄池に向った。昨年大岳を下って来た時は、雨で立ち寄らなかった池である。雄池は、雌池に比べると明らかに水位が低下しているように見える。ここで遅い昼食を取り、一休憩した後、最期の目的地である双子山に向う。

 双子池ヒュッテから双子山へは、緩やかな登りを進んで行く。道沿いに一薬草がポツンポツンと咲いている。かなり足に来ていて辛い登りとなった。何とか広く長い山頂の一角に辿り着くと、すばらしい展望が開けていた。また山頂は、笹原に覆われていて、白山風露が風に靡いていて気持ちが良い。山頂から大河原峠へは、以外と短い時間で下れる。峠から双子山は、一般ハイカーが歩くにはちょうど良いコースと思われた。峠からは、蓼科スカイラインを通行し佐久市に下り、内山トンネル経由で帰った。


ル ー ト 上 の 風 景


  カニコウモリ(蟹蝙蝠) キク科 学名:Cacalia adenostyloides 花期:晩夏〜初秋 本州,四国の亜高山帯付近の針葉樹林に生える多年草です。葉が翼を広げたコウモリに似ているということから命名されたコウモリソウというのがあり,カニコウモリは葉の形がカニの甲羅に似ているコウモリソウということのようです。                                     ***Botanical Garden から転載***


  

inserted by FC2 system