平成16年3月28日(日) 快晴 
方塞山・古峰原高原・横根山・勝雲山 1388m/1144m/1373m/1322m

【 ル ー ト 】

  【方塞山・古峰原高原・横根山】
  牧場入口ゲート前広場(8:35)→(16)方塞山頂→(11)つつじ平→(4)三枚石→(4)天狗の庭→(21)古峰峠→(5)古峰ヶ原高原ヒュッテ→(11)深山巴の宿→(6)林道分岐→(林道)→(28)牧場入口ゲート→(車道)→(23)前日光ハイランドロッジ→(12)横根山分岐→(8)象の鼻→(10)井戸湿原柵?→(5)湿原荘分岐→(5)井戸湿原柵?→(5)五段の滝分岐→(1)五段の滝→(2)同分岐→(1)井戸湿原柵?→(1)湿原荘→(1)井戸湿原柵?→(4)東屋象の鼻→(6)あずま屋分岐→(3)横根山頂→(5)第2分岐→(6)前日光ハイランドロッジ→(7)方塞山分岐→(20)方塞山頂→(13)牧場入口ゲート前広場(14:50)
  歩行トータル時間:4時間4分、駐車場:牧場入口ゲート前広場12〜3台程度(無料)→コース途上にWC有り

  【勝雲山】
  無料駐車場←(2,1)→登山口←(6,4)→勝雲山頂
  歩行トータル時間:13分、駐車場:無料駐車場30台程度(無料)

【 メ ン バ ー 】
単       独


  【方塞山・古峰原高原・横根山】
  足尾町から粟野町に抜ける県道15号を通り登り口である前日光牧場入口まで進む。この道は、かなり急勾配でジグザグに登って行く道路で、冬季はあまり進められない道路である。登るにつれて男体山などの日光の山々も見え隠れするようになる。右手に地蔵岳を望むと粕尾峠は直ぐである。峠から古峰原高原に向う県道57号に入るが、この道路は改良中の箇所も有るが、比較的良く整備されている。この道路に入り勝雲山脇を通過すると、目的地は直ぐであった。  
  冬の間、ゲートで閉鎖されている前日光牧場入口の前の広場(空地)に8時15分到着し駐車する。準備をして35分には、方塞山頂を目掛け出発する。登り口は前日光牧場入口の左隣りで、直ぐに雑木林内の急勾配の登りの道である。
  しかし一登りすると、牧場の有刺鉄線の柵が現れ、景色も良くなる。この日は快晴で風もなく絶好の山歩き日和である。柵沿いの道を登って行く、大きな中継塔の建物が現れる。ここまで来れば、方塞山頂は間近かである。
  方塞山は標識が無ければ山頂と思えず、横根山と三枚石方面への分岐広場にしか見えない。山頂にはテーブルとベンチが置かれ、休憩するには良い場所である。また、気象庁の方塞山雨量観測所が設置されていた。山頂でデジタルカメラに操作トラブルが発生し、以降カメラが使えなくなった。
  ここから三枚石に向うが、途中つつじ平と呼ばれる平坦が有り、ツツジが道を挟み一面生えている。ゴールデンウィーク頃、花が最高の状態になる様である。一部積雪の残る道を下っていくと、特徴の有る三枚石が見えて来る。この山全体が花崗岩の山であり、所々に特徴のある岩がゴロゴロしている。
  三枚石は斜めに大きな三枚の花崗岩を重ねたような形状をしている。その石に附属させるように社が建ち、光剛童子(不動明王)が祀られている。また、隣には夫婦石と名付けられた岩もあった。三枚石の上から『日光の山々は三枚石の上からしか見えませんよ』と声が降って来た。見ると上に女性の方が一人登って居られた。
  石の上からは、大きな男体山、そして女峰山・日光白根山、またクッキリと皇海山と続く袈裟丸山域が良く見えた。また、今日の最終目標である横根山とその先に突き出た象の鼻もハッキリと良く見える。女性は60代位の方で、ここは良く歩かれている様で、色々コースの特徴や花の時期など教えていただいた。
  女性は先に古峰原高原の方に下って行った。ここで今日の行程について悩んだが、天気も良く時間も十分あるので古峰原高原を経由し、車道で前日光牧場入口に引き返し、横根山を目指すことにする。
  前週に降った雪が消えずに残る道を古峰原高原に向け下っていく。途中天狗の庭と名付けられた石が散在する小広場と通過し、シルバーにメッキされた鳥居を二つ潜るとそこが古峰峠であった。鳥居には左右にシルバーに塗装された梯子が置かれている理由は理解出来なかった。
  峠の西側に古峰原高原(湿原含む)が広がり、その北側をダートの車道が足尾町ヘ続いている。この道を進んで行くと古峰ヶ原高原ヒュッテの建物がある。これは避難施設であるが宿泊も可能である。さらに道を進むと、深山巴の宿(シ゛ンセ゛ントモエノシュク)の跡があり、日光を開山した勝道上人が修業した場所で、その縁で江戸時代終りまで日光東照宮の修行僧の修練の場所であったらしい。
  ここからしばらく進むと道が分岐して、粕尾峠への方向に左折する。ここからは少し荒れてはいるが、舗装された道路をひたすら登りつめることになる。時たま車が通っていくが歩いているのは、私だけである。これが結構きつい登りで、さらに舗装路ということもあり、足腰に効いて来る。
  道路を登りつめると車を駐車した牧場入口ゲートに到着、丁度一周したことになる。ここから、今度は横根山を目指し、牧場内の車道を通っていくことにする。これも高低差は少ない緩い上りであるが、思っていた以上に距離が有り、辛い歩きとなった。牧場の駐車場と前日光ハイランドロッジを過ぎると、道が細かい砕石敷詰めたダートになり、その行き止まりが象の鼻展望台であった。
  象の鼻展望台は、象の鼻に似た巨大な花崗岩が露出している場所で、北〜西〜南側の展望が良い、この日は遠方は春霞で見え難いが近場の山々は三枚石より良く見えた。ここから井戸湿原に向うが、下るにつれて道を雪が覆い足跡も無い事から、前週の雪以降私が歩くのが初めてであるらしい。どんどん下っていくとネットに囲われた場所に出た。鹿による食害から湿原を守る措置で、小田代ヶ原も同様の措置が取られていたのを思い出した。
  湿原の南東側を歩きながら、柵の外に出ると少しで五段の滝である。この滝は、沢が少し大きな落差で流れる所で、水量の少ないこの時期は滝にも見えない。ここから湿原荘に向いう為再度柵の中に入る。少し荒れた登りを進むと比較的新しい湿原荘に到着する。荘というから山小屋的な建物を想像すると大間違いで、基本的にはあずまやである。一休憩した後、最後の目的地横根山頂を目指す。
  柵をもう一度出て緩やかな登りを進んでいくと、東屋象の鼻という小ピークに到着する。同地には足尾町の防災無線中継所が設置されていた。ここから一度鞍部に下った後に登り帰すとあずまやが設置されている横根山頂である。山頂には「山部藪人」氏が取り付けた山名板が取り付けられていた。
  山頂のあずまやで、遅い昼食を取りながらノンビリ過す。ここからはハイランドロッジに向けて下って行くが、車道に下り少し歩くとロッジである。帰りは車道でなく牧場柵脇山沿いの道を進む。少し牛糞の臭いがするが気のせいだろうか。20分の歩きで方塞山頂に着くが、そのまま牧場入口の駐車ヶ所に、そのまま下りを歩き通した。

  

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