平成16年4月17日(土) 快晴 
茂来山・十石峠・天望山
1718m/1365m/1471m

【 ル ー ト 】

  【茂来山(モライサン)】
  林道ゲート一つ前空地(駐車)(7:39,11:15)←(10,6)→貯木場跡(ゲート)←(11,14)→登山口←(22,16)→コブ太郎←(37,22)→槇沢登山口分岐←(7,7)→茂来山頂
  歩行トータル時間:2時間32分、群馬の山歩き130選:3時間30分、駐車場:貯木場跡地6〜7台及び一つ手前の空地7台程度、三角点:ニ等「茂来山」

  茂来山コブ太郎:林野庁が次世代への遺産として残すべき国有林内の代表的な巨樹・巨木を「森の巨人たち百選」として発表した。これに選ばれたトチノキで、樹高22m・胸高直径169cm・幹周531cm・樹齢推定250歳

  【十石峠】
  佐久町の東端、妙義荒船佐久高原国定公園の最南端にある群馬県境の峠。標高1365m。その昔、毎日十石の佐久の米が馬の背に揺られ、この峠を越えて上州に運ばれたことから十石峠という名前がつけられたという。平成11年には峠に展望台が完成、360度の展望で長野・群馬の両県が望める。その他、トイレ・駐車場・公園・遊歩道も整備されている。

  【天望山(テンボウサン)】
  R299号脇空地(11:55,12:29)←(16,13)→天望山頂
  歩行トータル時間:29分、駐車場:R299脇空地2台、三角点:三等「十石」

【 メ ン バ ー 】
単       独


  【茂来山】
  国道254号の内山トンネルを通り長野県に入り、佐久市から国道141号を南下する。佐久町で国道299号を十石峠方向に進む。平川原橋を目標に進むと茂来山の標識が出ており、苦にすることもなかった。この標識で右折し、細い林道を進むが途中まで舗装されている。ダートになるとすぐに鉱山になり埃っぽい、ここを過ぎると沢沿いを進む道となり、広い空地に到着、すでに一台車が停まっていた。
  ここに駐車して歩き始めると、すぐに林道塞ぐゲートに辿り着く。ここには作業小屋と駐車スペースがある。ゲート越え林道をそのまま10分ほど進むと茂来山登山口となる。ここから一度沢を渡り、ヒノキ林で沢が脇を流れる気持ちの良い道を登っていく。ここも道幅が広く、昔の馬車道(6尺)の跡でないかと思える。
  20分位で前方に大きな木が見えて来る。これが茂来山コブ太郎(写真)と銘々されたトチノキである。木の前面はステージ・ベンチが整備され、休憩するには絶好ポイントであり、癒し効果もあるように感じる。ここから5分も進まないうちに道脇にまたまた大きなトチノキが現れる。こちらの方が大きいような気がするが、しかしゴツゴツした瘤がなくスラットした姿勢が百選に評価されなかったのかも知れない。
  大きなトチノキを過ぎると林層も異なり原生林帯となる。そしてここからがこの山の最難関の急勾配の登りでとなった。所々にまだ消えず残っている積雪を避けながら、栗石程度の岩が堆積している斜面をジグザグに登って行く。行きがきれ苦しい登りである。この中間位のヶ所で帽子を拾得する。汚れも無く濡れてもいないので先行している方が落した物と考え山頂まで持って行くことにした。
  苦しい原生林帯を登りきると槇沢登山口への分岐にでた。ここから茂来山頂は一登りである。少し重く感じる足を引きずるように前に踏込み前進する。ゴツゴツした岩が見え、登るとそこが山頂である。山頂には、三角点・浩宮登頂記念碑・新旧2つの石祠が並んでいた。この日は快晴であるが春霞で、遠方は薄っすらとしか見えず残念である。比較的に見えたのは北八ヶ岳であった。
  山頂の一段下がった所に広いスペースがあり、夫婦の登山者が休憩していたので帽子の件で声を掛けると、まさしく奥さんが落とされた物であった。わたしもこの広場でしばらく休憩し、このあとどうするか地図を見ながら検討する。結果十石峠を越え途中天望山に立寄り、上野村に出て湯の丸トンネルを通り帰ることにする。茂来山を一気に下り十石峠に向かう。  

  【天望山】
  十石峠ヘ向う国道299号はしばらくは二車線の良く整備された道であるが、古谷ダムを過ぎる頃から道幅が狭くなる。しかし舗装されていて快適に車を走らせることが出来た。十石峠はトイレ・駐車場等が良く整備され、なかでも展望施設塔は立派である。塔からは群馬・長野両県側が良く見渡せるが、やはり霞んでいた。
  十石峠から少し群馬県側に入り込んだ所に天望山があり、作業小屋のある場所に駐車スペース(数台)がある様である。それらしき場所に着くが作業小屋が見当らない。・・・が、大きな石碑があり「「水の戸」「右十石佐久町」「左万場秩父市」と書かれていたので、場所は間違い無いようである。しかし登り口が見当らない。困ったが、道を十石峠側に少し戻った所に山側に向う作業道が有ったので、そこに引き返しそこから歩き始めることにした。
  この道は最近も車が通っている気配があり、林業作業で使っているようである。途中路肩が少し崩れているところがあり、その下を覗くと先ほど行った作業小屋跡地が見える(帰ってから「群馬山岳移動通信」の大塚さんのHPを見ると、小屋からこの崩れている所をよじ登ったようである)。この作業道は山頂の近くまで続いていた。最後に鹿(カモシカ?)の糞が至る所に散らばる林帯を山頂目掛け登り上がる。山頂は、三等三角点が無ければ頂と思えない場所で、山名に反して展望が全く何も無い山であった。
  帰りは上野村側に国道299号を降った。道が狭く一部工事ヶ所があった他は、全面舗装されていて、特に問題となるヶ所も無く快適なドライブとなった。上野村からは最近開通した湯の花トンネル(2度目)を通り南牧村に抜け、家に戻った。なお十石峠を含む国道299号は、紅葉時期が素晴らしいようである。


ル ー ト 上 の 風 景


  

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