平成15年12月29日(月) 快晴
烏帽子ヶ岳・榛名富士  1363m/1391m

【 ル ー ト 】

  沼ノ原駐車場(8:50)→[車道]→(26)烏帽子ヶ岳登山口→(23)鬢櫛分岐→(33)烏帽子ヶ岳山頂→(13)鬢櫛分岐→(15)烏帽子ヶ岳登山口→(6)榛名富士登山口(北)→(45)榛名富士山頂→(27)榛名富士登山口(南)→(2)沼ノ原駐車場(13:15)⇒ゆうすげ湿原
  トータル:3時間10分(積雪)、駐車場:沼ノ原駐車場100台(無料)WCあり、三角点:一等「榛名富士」

【 メ ン バ ー 】
単       独


  最近、遠出が少し面倒くさく、近場で済ます傾向にある。・・・と云っても2003年の〆の山歩きであることから、先週に引き続き、裏山である榛名の烏帽子ヶ岳と榛名富士にでかけることにした。なお、あわよくば鬢櫛山・相馬山も登ろうと言う欲張った計画である。

  7時半頃車で自宅を出発し、榛名町から榛名神社を経由する県道33号のルートを採った。榛名神社を越えると、日陰部で少し路面の凍った所もあったが、特に問題となることもなく沼ノ原駐車場に8時半過ぎに到着出来た。

  装備を揃え8時50分に烏帽子ヶ岳登山口を目差し歩き始める。無雪期であれば榛名湖畔沿いの遊歩道を進むが、積雪で歩ける状態でなく車道歩きを余儀無くされた。ここの道路部分は、結構凍りつていて滑りやすく、注意して歩く。

  30分弱で赤い鳥居のある烏帽子ヶ岳登山口に到着する。積雪状態であるが40センチ以上はありそうである。スノーシューとつぼ足の跡が奥に続いている。スノーシューの踏み跡をたどりながら歩き始める。広葉樹林帯の中の歩きであり、この時期でなければ緑溢れる気持ちの良いルートである。

  かなり足が取られるやら、足がぬかるむ等、苦労をしながら尾根の分岐に辿り着くが、汗だくだくである。樹間から日が射し込んできて、風もほとんど無い事から暑い。一息入れ息を落ち付かせる。ここからが急勾配で、前回の無雪期の登りでバテ気味になった登りである。

  尾根から先に取り付くが、それまであったつぼ足の跡は無く、スノーシューの痕跡のみになった。スノーシューの跡を進むが、すぐに狛犬(稲荷なので狐)が迎えてくれる。かなり歩き難い状態が続く。途中から、あまりにも雪に足が取られるのでサックを途中に置いて、身軽になって歩く。

  赤い鳥居を越え、岩場にある稲荷の奥社にようやく到着する。すでに登山口から約45分経っている。ここから山頂まであと少しの距離である。岩場に雪の貼りつく登りを注意しながら進むと、勾配が急に緩くなり、平坦に近くなるとそこが頂上である。

  展望は少し下った先端の岩場が、至仏山から赤城そして浅間山でが一望のもとに見える絶好のポイントであった。また雲もほとんど無く、滅多にお目にかかれない無い日であった。今までの苦労が一瞬で忘れられる瞬間でもある。(主な山々は、至仏山・武尊山・日光白根山・赤城山・富士山・南アルプス・八ヶ岳・浅間山)上越国境の山々は、山頂の影になり見得ないのが残念である。

  また、直下には凍結していない榛名湖を従えた、形の整った円錐形の榛名富士が、西側には榛名最高峰の掃部ヶ岳が右脇に雪の浅間山を置き堂々としている。さらに東側には相馬山と二ッ岳が並んでその存在を主張している。相馬の右に僅かだが先週登った水沢山も望めた。

  帰りは、スノーシューの歩いたルートをそのまま辿り、滑るように岩場の奥社下まで登りとは別ルートで一気に下る。ここからは登りと同様ルートを膝上まで雪まみれになりながら一気に下っていく。途中ザックを拾い、鬢櫛山への分岐の尾根まで下ってきたが、ここで鬢櫛山は烏帽子ヶ岳とルート的にはあまり変わらない状況と判断し、このまま下り、榛名富士の方に向うことにする。

  烏帽子ヶ岳登山口の神社は、赤い鳥居を並べた稲荷で鳥居の扁額には「加護丸稲荷大明神」とあるが、由来説明板では「加護玉稲荷大明神」となっている。なんでだろう?

  登山口から車道を歩き榛名富士の北側の登り口に向う。時間は11時近いのに路面はテカテカ状態で滑りやすい。途中橋を渡るが、これが沼尾川で唯一榛名湖から流れ落ちる川である。登り口には6分で到着する。つぼ足で歩いた跡が続いている。烏帽子ヶ岳のルート状態が頭をよぎるが、意を決して歩みだす。

  北側の斜面の登りであり、雪はほとんど融けていないと思われる。3人位が同じ踏み跡を歩いているらしく、固まっていて歩幅の違いを除けば意外と歩きやすい。少し上部の方に近くなると木々の間から谷川方面の白い山並みの壁が見えて来る。素晴らしい。

  コンクリート製の社が見え、話し声が聞こえ出すと、そこが榛名富士の頂上である。この山は、山頂のすぐ下までロープウェーで来られるので、観光の家族連れやカップルが沢山居て賑やかである。ここの山頂からも烏帽子ヶ岳と同様の展望が開けていた。また、山頂には一等三角点が社脇に置かれていた。

  時間的に丁度お昼時間なので、ロープウェー山頂駅の広場のベンチで、日向ぼっこをしながら定番のラーメンを作り食した。しかし、半袖でもいい位のポカポカ陽気である。のんびり過させていただいた。

  1時少し前に南側の登り口側に下り始める。こちらは南斜面側に当たるためか、雪がかなり融けていて、部分的には地面が露出している場所もある。途中、今回の山歩きで唯一の御夫婦とすれ違った。約30分で駐車場まで帰りついた。

  時間はまだ十分であるが、相馬山に登るかどうか決めなければ行けないが、少し腰の調子も良くないこと、多分に雪で歩き難いと思われるため、次回とする。しかし、車で登り口のゆうすげ湿原までは行ってみたところ、あんまり歩かれているようには見えなかった。

  帰りは別ルートの県道「高崎・榛名・吾妻線」で箕郷町に下ることにした。この道は朝走った道と比べると狭いことから冬滅多に通らないが、除雪されていて特に問題はなかった。


ル ー ト 上 の 風 景


  

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