平成15年12月22日(月) 快晴
水沢山  1194m

【 ル ー ト 】

  水沢観世音(登山口)(10:10,14:23)←〔万葉植物苑〕→分岐←(-,8)→道分岐〔6尺〕←(-,24)→おやすみ石←(68,23)→東肩〔12仏〕←(13,13)→水沢山頂
  トータル:2時間29分(積雪)、群馬の山歩き130選:3時間25分、駐車場:水沢公園駐車場100台(無料)WCあり、三角点:三等「浅間」

【 メ ン バ ー 】
単       独


  前日の大雪のため、急遽近場の山という事で、榛名山の寄生火山である水沢山に出かける事とした。道路の凍結も考慮し、8時半に自宅を出発する。

  駐車場のある水沢観世音には、一部凍結ヶ所もあったがスタットレスタイヤで問題なかった。・・・が、駐車場のほうが除雪されておらず駐車スペースが限られていたが、何とかトイレ近くに停める事が出来た。(なお、帰る時には大型のモーターグレーダーで除雪していた。)

  準備をおこない10時過ぎに登山口である赤い鳥居のある石段を登り始める。石段は除雪されていたが、凍結しているところもあり慎重にあがる。石段を上り詰めると、そこに「飯綱大権現」の立派な社が建っている。社の前を横切り、左手から山道に入っていく。

  この当たりで積雪は30〜40センチ程度であるが、昨日雪の中歩いた方居られたらしく、人が一人歩ける巾で踏み固められている。ラッセルする覚悟をして来たが、拍子抜けする。・・・が、ありがたい事であると感謝して歩を進める。

  山道に入って直ぐの所は「万葉植物苑」で句碑なども置かれているが、雪漕ぎしてまで道をそれる気持ちはわかなかった。5分位で、駐車場から直接来るコースと合流する。すると道が広くなり、巾6尺(昔の馬車道)位ありそうである。4、5分でまた細い山道に分岐する。

  ここから、それまでの杉植林から樹層が広葉樹の雑木林に変化し、山頂まで続く。新緑の頃は、さぞ美しいことだろう。さて、ここからが急な登りが、東肩まで続く事になる。

  以前ここを無雪期に登っているが、地質が火山噴出の軽石に近い地質と思われ、登山道が雨水で深く抉られると共に、もろい地質なので非常にガレていて歩き難く、コースの割には非常に疲れた思い出があった。しかし、今回は積雪であり、また雪に適度の粘り気があるので、アイゼンをしなくてもあまり問題なく登れた。

  1時間一寸で樹木の切れている東肩にでる。天候も良いことから展望が素晴らしい。また、東肩には石仏が12対稜線方向に並んでいる。あと石仏かどうか判らないが石が置かれている物も含めると14対ある。ここからは、水沢山が突き出るように天に尖らせている。

  東肩から水沢山頂まであと少しで、多少のアップダウンを繰り返し10数分で到着できた。山頂からは展望が開け、前日の荒れ模様からは打って変わって最高の日になった。西側は目の前に榛名山の主峰群である「相馬山・榛名富士・二ッ岳・烏帽子ヶ岳」が、その横に草津白根が裾野広い優美な姿を。北側は谷川岳・武尊山・白砂山が。東側に赤城とその奥に皇海山も。南側には薄っすらと富士山も見える。また、北岳・千丈も何とか見える絶好のコンデションであった。

  また、日が射し・風もほとんどないので、頂上でゆったりのんびりと1時間半以上も長居してしまった。最近は出かける毎に何処でも風が強く辟易していたが、今日は超ラッキーだった。

  帰りは来た道を引返すが、雪が融けだし非常に滑り易い状態になってきていて、かなり注意しながら登りと同じくらいの時間を懸けて降って来たが、最後までアイゼンを使用しないで歩き通した。

PS:水沢観世音(水沢観音):水沢寺は、坂東三十三観音の16番目の札所として賑わって来た所である。近くに榛名山、伊香保温泉などの観光地があるとともに、参道に発展した「水沢うどん」が美味しいことでも有名である。  


ル ー ト 上 の 風 景


  

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