平成15年12月7日(日) 快晴
檜沢岳  1133m

【 ル ー ト 】

  根草集落駐車場(8:15)→(45)コル→(2)西峰→(23)西峰先端部→(4)西峰→(3)コル→(4)檜沢岳山頂→(5)桧沢神社→コル→(38)堰堤下→(林道)→(7)分岐→(車道)→(4)駐車場(11:41)
  トータル:1時間57分,群馬の山歩き130選:2時間20分、駐車場:根草集落駐車場2〜3台(無料)、三角点:三等「根草」

【 メ ン バ ー 】
単      独


  今までになかなか行けず仕舞いであった西上州の檜沢岳に出かけることにした。6時50分に自宅を車で出発、R254号で一路下仁田へ向う。下仁田から県道に入り、南牧村にむかい、磐戸で上野村ヘ向かう県道に進路を取り、南牧村根草地区の登山口部の集落の駐車場に8時頃到着した。

  ここに来る途中の根草の下の集落では、熊が出没したとかで猟師や地元の人が山狩りをする準備をしていた。このため、今回はラジオを鳴らしながら歩くことにした。しかし風が強い日である。

  準備し8時15分に歩き始めるが、細い集落内の道を登り、佐藤氏宅(現在無人)の庭横切り山道に入る。最初のうちは荒れてはいたが、昔畑として活用していた斜面のよう感じられた。少し登ると、まだ新しい水位観測かひずみ観測の記録機器を収容する小型小屋が設置されていた。

  ・・・ということは同所が地すべり地区で、現在も活動している可能性のある地区であることを示している。この地方は、古生代の古い地層が分布するところで、この地質に由来する構造地すべり帯なのかもしれない。

  観測小屋から、左に石垣沿いに進むと、杉の植林されている尾根にでる。ここから急登の始まりで、コルまで続く事になる。西上州の山の特長であるが、時間的に短くはあるが、いきなり急な登りとなり頂上まで続き、帰りは一気に急な下りを駆け下るといったパターンのところが多い。

  杉の植林は良く手が入っているようであるが、景色には恵まれないのが残念である。およそ30分で見晴らしのよい岩場に付く。ここから登る檜沢岳西峰が岩を天に向って突き立てている。また同所には、「龍徳不違天」という石碑が鎮座していた。

  この辺から雑木林の中の道となり、今までよりは多少緩い登りとなった。多少歩くのが楽なり、岩壁の下をトラバー気味に登りきるとコルに到着する。ここはコルというより、檜沢本山と西峰間の割れ目のようなところである。

  まず西峰に向かうが、コルからいきなり3mくらいの岩場を登ると、石祠の置かれた頂上は直ぐで有った。ここにザックを置き、さらに先まで進めるようなので行ってみるが、樹木に覆われ景色も見えないので、すぐに引き返した。

  西峰山頂からは、荒船〜浅間〜鼻曲〜浅間隠〜妙義山〜榛名山のパノラマである。また直ぐ隣には、西上州のマッターホルンと呼ばれる小沢岳が裏側から良く見えている。風が強いが15分ぐらい休憩した。鎮座する石祠は、「高レイ(漢字は雨冠に龍)闇神」と彫られ、どのような神なのであろうか?

  西峰からコルに引き返し、2m位ロープを頼りに登ると数分で檜沢岳山頂に到着する。山頂は細長く北側(?)に立派な木造作りの社が鎮座していた。愛宕神社で「愛宕大明神」が祭神のようである。また山頂には石燈篭が1基備えられており、信仰の山のようである。

  風がますます強いのでそのまま下ることにし、社の後を下って1週するルートをとることとした。頂上を下りはじめ5分で、荒れはてている桧沢神社に到着する。木製の社は岩陰の中に置いている形式をとっている。ただあまり来る地元の人も少ないのであろう、その内忘れられてしまうのかもしれない。岩を見ると水平に近い板状節理が一面に入っていて、檜沢岳自体がこの岩質の山のようである。

  同所は風下側なのか、風がほとんど吹いてこないので、少し早いが昼食とすることにした。

  神社からは、少し分かりにくい道であるが、テープ等も所々設置されているのを手がかり下る。ガイトブックではコルがあるように書かれているが、判らなかった。しいて云えば、雑木から杉林に変化する当たりであろうか?

  杉林をジグザクに下ってくると、大きな砂防堰堤のある沢にでる。この沢を渡り、少し登り返すと林道であった。林道を下って行くと地元の老夫婦が薪を集めていた。御夫人に、地元で檜沢岳を『御岳』と呼んでいることを教えて頂いた。ここから駐車場までは10分ほどで到着した。

PS:檜沢岳は雨乞いの山であるそうで、昔は日照りになると良く登ったようである。 


ル ー ト 上 の 風 景


  

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