平成15年11月22日(土) 快晴
乾徳山  2031m

【 ル ー ト 】

  乾徳公園駐車場(7:24)→(林道)→(25)登山口→林道交差→(23)銀晶水→駒止→(40)錦晶水→(7)分岐→(26)月見岩→扇平→髭剃岩→(60)乾徳山頂→(9)分岐→(61)高原ヒュッテ→錦晶水→(40)銀晶水→(7)林道交差→(林道)→(29)登山口→(林道)→(9)駐車場(15:01)
  トータル:5時間52分、山と高原地図:7時間5分、駐車場:徳和17台(無料)

【 メ ン バ ー 】
二人(フー、ナカピー)


  8月下旬の谷川での骨折以来の本格的山歩きの手始めに、山梨県にある乾徳山を選んだ。また今回は、山仲間のナカピーと南八ヶ岳の赤岳以来の山歩きとなる。

  4時過ぎに家を車で出発し、秩父から雁坂トンネルをぬけ山梨県ヘ、待合せ場所の徳和の乾徳公園駐車場に7時ごろ到着する。ナカピーも遅れる事15分で到着し、久々の再会を喜び合う。

  乾徳公園駐車場は舗装がされ区画もきられるなど、良く整備されていた。また片隅に皇太子登頂記念の石碑が建てられていている。二人共装備を準備し7時半前には、駐車場をあとにした。

  徳和の集落を進み、集落外れから林道歩きとなる。一つ目のカーブを曲がると砂防工事を行っている沢筋にでるが、以降登山口まで徳和川に沿って真直ぐに林道が続いている。

  登山口は、標識もしっかりしていて判りやすい。また、登り口はコンクリート製の階段になっている。山道は、杉木立の中の道で、ひんやりとした空気がただよい比較的歩きやすい。しばらく歩くと、また林道に出るが、車はここまで入って来れるようである。

  ここから本格的な山道である。二人とも軽快な足取りで林間の道を登って行く。10分程度で銀晶水に着くが、湧き水は雨が少ない時期のためかチョロチョロで、口に含んでみると冷たくない。飲み水としては止めた方が良いかも知れない。

  ここからさらに林間の道が続く、途中から所々で逆光による黒い影のような富士山が見え隠れする。かなり登って来ると、道脇に笹が多くなって樹木が少なく、林層も雑木に変わってくるころに、錦晶水に到着する。ここの湧き水は豊富に湧出しており、冷たく美味しい水である。ここからほんの少し登った所が国師ヶ原である。

  国師ヶ原は、高原ヒュッテや道満山方面への分岐にもなっている。このあたりから富士山にも日が射し始め高標高部の雪が光を反射して輝きだす。また、南アルプスが北岳から南側がくっきり見え出す。素晴らしい眺めである。

  ここから月見岩・扇平へは、ほぼ直の登りで以外に足に応えてくる。月見岩からは、これから登る乾徳山頂上付近の岩体が圧倒的迫力で迫ってくる。扇平は下から見えた時はガレ場かと見えたが、カヤトの原であった。

  扇平から山頂に向うが、打って変わった岩稜体歩きになり、リハビリ中の足で何処まで行けるか不安もあった。しかし一部苦しい場所もあったが、登りは何とか問題なく進めた。まず、髭剃岩と云う名の岩場で、次に15mのクサリ場の念仏岩であるが特に問題ない。最後に、ここの登りの圧巻でもある頂上直前80°位の傾斜で高さ15mの天狗岩で、クサリをたよりに足場の少ない登り切ると、岩場だらけの頂上で着く。頂上は岩だらけで実に歩き難い。

  頂上からは360°のパノラマが開けていた。富士山、下では見えなかった甲斐駒・仙丈も含めた南アルプス全景、五丈岩で特徴ある金峰山から奥千丈岳への奥秩父連嶺、甲武信岳、大菩薩嶺から小金沢連嶺などである。また目の前には、乾徳に続く峰の黒金山がドッシリと構えている。昼食を摂りながら、景色を楽しみノンビリ過した。

  帰りは、黒金山方面にクサリとハジゴの岩場を下り、黒金山と国師ヶ原の分岐にでる。ここから国師ヶ原に引返すが、ここが以外と距離が長く私にとっては歩き難く、辛い下りであった。2回ほど途中休憩をはさみ、何とか高原ヒュッテまでたどり着いた。

  高原ヒュッテは無人の避難小屋であるが、昭和40年代までは管理人が居たのかなと思えるプレート等が柱に幾つも残っていた。ここの休憩で骨折しリハビリ中の右足を休め、これからの下りに備えた。

  足を労わった後下りはじめ、錦晶水では水を補給し、銀晶水を過ぎ林道に出る。ここから、遠回りになるが林道を歩いて帰ることにする。途中、水量の豊富な徳和川渓谷(名称?)、そして林道脇で一枚岩から水が落ちる長尾の滝を見、登山口にたどり着く。

  ここから駐車場まではあと一踏ん張りである。このあたりまで下って来ると、紅葉が最後の輝きを放ってキレイである。景色を眺めながら、駐車場にようやく到着する。今回何とか歩き通したことで、かなり自信が付いた。

  一方、ナカピーには大変気を使っていただくなど、ご迷惑をかけてしまった。これに懲りず、またご一緒願いたいものである。  


ル ー ト 上 の 風 景


  

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