平成15年8月2日(土) 晴
赤岳・阿弥陀岳
2899m/2805m

【 ル ー ト 】

  美濃戸口(5:45)→(101)行者小屋→(地蔵尾根)→(43)地蔵仏→(17)赤岳天望荘→赤岳頂上小屋→(34)赤岳山頂→(23)文三郎尾根分岐→(23)中岳→(12)中岳ノコル→(25)阿弥陀岳頂上→(23)中岳ノコル→(新道)→(26)文三郎尾根分岐→(8)行者小屋→(82)美濃戸口(15:22)

【 メ ン バ ー 】
二人(フー・ナカピー)

  8月1日の23時半に群馬の自宅を車で出発する。経費節約で高速などは使わない。内山トンネルを越え佐久市にで、同市から諏訪市に向ってR142・152号を進み、美濃戸口に3時半頃到着する。

  北岳山荘の駐車場に停める事ができた。ナカピーも丁度着いたばかりらしく、再会できた。1時間半程度仮眠を取り、6時少し前に二人で歩き始める。

  沢沿いの道を行者小屋を目指して進むが、ヤマオダマキがルート上に沢山咲いていて感激である。中間地点ぐらいから、広い枯れ沢の歩きとなるが、隣接した樹林の中の道は、苔むし趣きある道を構成していた。正面に赤岳天望荘のある尾根が見え、左には大同心・小同心の荒々しい岩体が見えて来た。・・・ことは、行者小屋も近いことである。

  行者小屋は思っていたより大きな建物であった。周辺はテン場になっており、色とりどりのテントが張られている。同地のトイレは浄化槽が設置されていた。浄化槽の基礎は、鋼製枠に栗石(現地産石か?)を詰めたものを使っているみたいだ。トイレは、管理費を払う仕組となっており、100円を支払い利用させていただいた。さっぱりした所で、赤岳天望荘ヘ地蔵尾根経由で向う。

  約半分程度は、特段問題ないルートであるが、後半はそれなりにクサリ場やきびしい岩場登りとなる。20人程度の広島県からの団体さんを抜きさると、すぐに地蔵仏に着いた。休憩していると追い抜いた団体も到着し、騒がしくなった事からすぐに天望荘へ向った。南北方向の尾根を歩き、東側は雲が谷を埋めるように充満しており、少し幻想的な雰囲気を醸しだすような景観である。千島桔梗(?)が咲き乱れている。

  展望荘は風力発電のプロペラが10基並んでいる。展望荘裏のガレた斜面に駒草が可憐な花を咲かせていた。すぐに赤岳頂上小屋に向うが、頂上へは最後の登りが控えていた。地蔵尾根でアップアップの身には、ボディーブローのように効いてくる。

  頂上小屋のある北峰は、正方形の板張りの休憩施設(?)があり、我々もザックを降ろし一休憩する。ここで予定の行程のやっと半分という所である。休憩中に横岳方面から来た学校登山の中学生の団体が到着し、あたりが騒々しくなって来たのと、狭い赤岳南峰で一緒になると大変と考え出発した。南峰では記念撮影と眺望を楽しみ中岳に向った。

  南峰から中岳手前の鞍部までのルートは、急な岩場の下りが文三郎尾根分岐まで続き、それ以降ガレた斜面をジグザグに下ることとなり、これが意外と足腰に響いて来る。文三郎尾根分岐からは駒草が点在し、花を咲かせている。鞍部は小石が敷詰められたような場所で、早速ナカピーが大の字になって気持ち良さそうにくつろいでいる。

  鞍部から中岳頂上までは、急な登りであるが難なく到着する。頂上には標識等はなく、石仏と女性の遭難碑がポツンと有るだけである。ここから本日最後のピークである阿弥陀岳に向かう。一気に下りきると「中岳のコル」で行者小屋ヘの分岐でもある。ここでお昼近くなっているが、阿弥陀頂上で昼食とすることにして登り始める。

  ここはクサリ場もあり、半端じゃない岩場の登りで、バテバテ状態になってしまった。何とか頂上に立つが、息もキレギレの状態である。

  阿弥陀山頂は結構広く、ゆったりと昼食を取らせて頂いた。山頂には阿弥陀のほか不動尊等の石碑があり、信仰の対象の山であったことがうかがえた。また、赤く塗られた四等三角点は、「御料局三角點」と彫られており、明治の初期の珍しいものである。1時間ゆっくりと過し、登り以上に落石に注意しながらの下山となった。

  コルからは新道を通って行者小屋に向うが、勾配は急でないが赤土が湿っており滑り易かったのが難であった。行者小屋は沢山の人でごった返していた。また、次々と到着する人が引っ切り無しである。この時間の到着者は山小屋一泊の山行であろう。

  一息ついた後、美濃戸口まで引返すが、上りに弱く、下りに強い二人の特性を遺憾に発揮し、登りより20分短縮して到着する。ここでナカピーとは次回の山歩きを誓い別れた。帰りは麦草峠を経由して、群馬まで戻った。


ル ー ト 上 の 風 景

gyouzyakoya

akadake

amidadake

goryoukyoku

地蔵ルートから

行者小屋を望む

赤岳への登り

中岳山頂から

阿弥陀岳を望む

阿弥陀岳山頂の

御料局三角點


  

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