平成15年8月10日(日) 曇時々雨
白神岳  1232m

【 ル ー ト 】

  黒崎登山口駐車場(8:10)→(6)登山口→(24)二股分岐→(60)マテ山分岐→(68)大峰分岐→(16)白神岳山頂→避難小屋→(8)大峰分岐→(60)マテ山分岐→(2)マテ山頂→(2)マテ分岐→(18)最後の水場→(29)二股分岐→(23)登山口→(8)駐車場(14:50)
  トータル:5時間24分、駐車場:

【 メ ン バ ー 】
単      独

  8月10日6時に実家を車で出発する。一路R101号を西に進み日本海を目指す。台風一過の好天を期待していたが、日本海はどんよりと雲が垂れこめている。

  登山口は秋田県との県境に近い場所である。岩崎村の黒崎登山口駐車場に8時前に到着する。駐車場には立派な休憩所が建てられていた。また、県外ナンバー車が10台程度既に駐車されていた。

  この山が人気があるらしく、準備しているうちにもパラパラと登山口へ向け出発するグループが見受けられた。私も準備を終え、8時10分に歩き出す。最初は林道歩きで、5分程度で登山口に着く。

  登山カードを記入とあったが、カードも投函箱もない。また向白神岳へは、登山道崩落で登山禁止されている旨が告示されている。登山口から頂上を目指し歩き出す。最初の内は植林された杉・松が多いが、直ぐにブナの自然林の中の快適な歩きとなった。しかし、雨がときたま強く降り、また止むと行ったことを繰り返している。

  30分ほどで二股分岐に着く。二股コースは未整備部分が多くマテ山コースを進むよう警告表示がされていた。私はマテ山コースへ踏み入れる。二股より1時間ほどでマテ山分岐に着くが、マテ山は帰りに寄る事として、白神岳を最優先する。

  大峰分岐の少し手前(標高1100mくらいか?)から森林限界なのか大木が見あたらなくなる。このためか、マルバダケブキやイワシャジンやイワギボウシが笹の中に見受けられるようになる。

  大峰分岐は、白神岳山頂に連なる尾根の最北端にあり、大峰岳・崩山・十二湖ルートへの分岐でもある。大峰分岐から白神岳山頂は近く、尾根を歩いて行くと石祠・避難小屋と見間違うトイレ、そして登山家長谷川恒男が設計した避難小屋と続き、山頂に到着する。

  山頂から遠望は、ホワイトアウト状態で世界遺産のブナの本質部や日本海も、そして周辺の山々ですら見えない悪コンディションであった。山頂には一等三角点が設置されているが、この山が一等三角点百名山であることは、あまり知られていないようであった。

  天候状態は回復しそうもないので、避難小屋で昼食とすることにした。小屋は3階構造で30人程度は十分雑魚寝できるスペースがあった。昼食兼休憩で天候回復を期待したが、幾分明るさは増したが、天候回復は望み薄なので下る事とした。

  帰りは登りコースを逆に進み、マテ山に立ち寄ったところ、頂上で2グループが休憩していた。マテ山は841mで、「蟶」でマテと読むらしく、マタギの言葉ではないかと思われた。一休憩後、これから山頂の避難小屋に宿泊するというグループと別れ登山口を目指した。

  途中、最後の水場で実家の母へのおみやげ水を補給し、二股分岐を通過し登山口へ戻った。登山口には、下山したばかりの宇都宮からの夫婦連れが写真を撮っていた。定年ではじめての長期山行を車中泊しながら行い、東北北部のハヤチネ・イワテ・ハッコウダ・イワキ、そして今日の白神岳を巡ってきて、明日帰るらしい。

  休憩所には、歩きはじめてから約7時間後に帰り着いた。皮肉にも、車で帰る途中から天候が回復し、まぶしいくらいの日差しが射してきた。


ル ー ト 上 の 風 景

白神岳

白神避難小屋

登山口休憩所

白神岳山頂

白神避難小屋

登山口休憩所


  

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