平成15年8月23日(土) 快晴
オジカ沢ノ頭  −m

【 ル ー ト 】

  土合口駐車場(7:02)⇒(14)天神平→(27)熊穴沢避難小屋→(52)肩ノ小屋(広場)→(17)中ゴー分岐→(32)オジカ沢ノ頭→(40)中ゴー分岐→(26)肩ノ小屋→ザンゲ岩→ラクダのコル→(25)ラクダの背→(50)送電線→(26)県道→(14)土合口P(15:30)
  トータル:6時間3分、駐車場:土合口駐車場  台(有料)WCあり、天神ロープウェー

【 メ ン バ ー 】
単       独


  みちのく山行から帰った後、天候状態から二週間振りの山歩きとなった。

  朝出発するまで行き先に迷ったが、今年いまだ出掛けていなかった谷川岳に出掛けることとした。自宅を午前5時に車で出発し、7時少し前に土合の有料駐車場に到着する。既にかなりの車が駐車されており、2階への駐車となった。

  準備をしてロープウェーに乗り、7時過ぎに天神駅から歩き始めた。天気は快晴で日差しも強く、暑くなりそうである。今日のコースは、体調にもよるが天神〜肩ノ広場〜オジカ沢ノ頭へ、あわよくば万太郎山までと思い、その様子見も兼ね、肩ノ広場まで急ぐ事とした。

  天神から肩ノ広場まで約1時間半でたどり着いた。今日は、調子が良いようである。途中、秋の黄輪草が花盛りであった。肩ノ広場で一休憩後、オジカ沢ノ頭ヘ向うが、その分岐は、新装なった肩ノ小屋の脇を下って行くことになる。

  下り始めるとすぐに紫の白山風露が沢山咲いている。また、鮮やかなピンクの下野草も最後の輝きを放っている。道は笹が刈り払われていて、歩きやすい。一気に中ゴー尾根分岐まで下る。

  ここからさらに下るが、痩せ尾根あるきが続く、岩が露出している箇所で、鳥兜が鮮やかな紫の特異な形の花を咲かせている。ほぼ下り切り、ふと前方の登りを見ると、単独の登山者が先行している。私も追いかけるように登りに取り付くが、結構岩場の登りの部分が多い。

  痩せ尾根に入ってからは、少し強く冷たい風が吹き、暑さを忘れさせてくれるのが有りがたい。少し息を切らせながらオジカ沢ノ頭に到着する。先行者が頂上で休憩していた。驚いたことに若い女性の縦走者であった。

  彼女は、今日これから万太郎山を越え、○○避難小屋に一泊するとのことであった。私も予定を聞かれたので時間を計算し、万太郎までの往復は無理だと判断し、引返すと話した。すると、彼女はここでノンビリして引き返すのもいいですねといい、万太郎に向け出発していた。

  一人になりオジカの頂上でビールを飲みながら景色を楽しむ。万太郎山は、私を圧倒するような自己主張をしてドッシリ構えている。南西方向には、川棚尾根が連なっているが、道が見えず歩けないようである。遠くには、苗場山が平坦な形で分かりやすい。

  東側には、谷川のトマノ耳や北側に続く一ノ倉岳や茂倉岳が手に取るように見える。そうこうしていると、男性登山者が1人登ってきた。やはり、先の女性と同様避難小屋泊りとのことであった。彼も写真を撮影したあと、急ぐように出発して行った。

  今回オジカ沢ノ頭へは、30年振りに再来したわけで、記憶に残っていたのは、世代交代はしていると思われる蒲鉾型の避難小屋のみであった。この避難小屋で昼食を取り肩ノ広場へ引返す。

  肩ノ広場は、人でごった返していた。一休憩して、西黒尾根をはじめて下ることとする。西黒尾根は岩場の道でかなり下り難く、下るより登りのコースと思えた。このコースからは、雄大なマチガ沢や馬蹄形縦走の朝日岳が迫力ある姿を見せている。氷河が削った一枚岩のザンゲ岩には、男性が一人座っていたが、中々絵になる構図である。

  風化しガレた歩き難い岩場を下り、厳剛新道への分岐を通過するとラクダの背は直ぐで有った。ここで水分補給も兼ねた休憩後、クサリ場を下りると樹林帯の中の道となる。かなりのスピードで下っていくが、少し樹幹の切れている所で2組の夫婦連れが休憩していたので、私もここで汗拭き休憩とすることにした。

  中々汗が引かない、樹林帯の中は風も無く蒸れているようである。汗が引きあと一踏ん張りと出発する。途中、土合まで1時間という指導標を左に見ながら少し進んだ所で、径5cm位の太目の枝を根っ子と見誤り踏みつけ、右足首が捩じれるように転び、足を痛める。

  ここからが大変で、休み休みゆっくりと痛みを堪えながら約3倍の時間をかけて道路まで下った。しかし、舗装道路の歩きは、山道よりもっとつらい歩きであり、冷や汗がでるくらいで、やっとの思いで駐車場たどり着いた。

  さらに、車の運転もつらかったが何とか、高速道も使いながら家までやっとの思いで帰り着いた。

  後日談:次の日に、病院に出かけ診察を受けた所、思った以上の重傷で、右足足首部の骨折であった(右足関節外果骨折:全治一月位)。また、新聞によると同日、一ノ倉岳から茂倉岳へ向かう途中で骨折し歩けなくなり、救助隊により救出された方がおられたようである。新聞に載らなくて良かったと、今更ながら胸を撫ぜおろしている。


ル ー ト 上 の 風 景

オジカ沢ノ頭

万太郎山

朝日岳

肩ノ広場からオジカ沢ノ頭

と川棚尾根を望む

オジカ沢ノ頭から

万太郎山を望む

ラクダの背から

朝日岳を望む


  

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