平成15年8月7日(木) 晴
八甲田山 1584m

【 ル ー ト 】

  酸ヶ湯上部大駐車場(7:30)→(67)仙人岱→(40)鏡沼→(10)大岳山頂→(16)大岳鞍部避難小屋→(11)井戸岳山頂→(7)赤倉岳山頂→(6)五色岩→(11)赤倉岳→(8)井戸岳→(13)鞍部避難小屋→(47)上毛無岱→下毛無岱→(20)城ヶ倉温泉分岐→(20)酸ヶ湯温泉→(5)駐車場(13:15)

【 メ ン バ ー 】
単      独

  8月7日、八甲田山へ出かける。5時半過ぎ目覚め、6時前に車で実家を飛び出す。7時半少し前に酸ヶ湯温泉上部の大駐車場に到着し、準備後7時半には歩き出す。

  コースは仙人岱から毛無岱経由で酸ヶ湯温泉に戻ってくるルートを取る事とした。登山口から仙人岱までのコースの約半分は、樹林帯の中の道である。道脇には、黄色い黄輪草(?)が咲き誇っていた。

  樹林帯を抜けるとがらり風景が変わり、荒々しい様相を見せる。火山性で赤茶け風化した岩がゴロゴロしている。また、微かではあるが硫黄の臭いがしている。八甲田が今も活動している活火山であることを知らせている。1時間くらいで仙人岱に到着する。

  仙人岱は立派な湿原であったようだが、登山者に踏み荒らされ、現在のように荒れ果ててしまったようである。それでも、色とりどりの花々が咲いていた。また湧き水の水場があり、水がおいしかった。

  仙人岱から本格的な急登となった。崩壊に対処すべく、階段工・編柵工や布団籠等を駆使して良く整備されている。大岳山頂に近い場所に鏡池という小さな池があり、周辺にはチングルマ等が咲いていた。

  大岳山頂には、ゆったり出来る広いスペースがあった。山頂からは、天気が良ければ太平洋、下北・津軽両半島、陸奥湾の展望が楽しめるはずであるが残念である。しかし、周辺の硫黄岳・小岳・高田大岳・赤倉岳の北八甲田連邦の峰々がよく見えていた。小岳方面の山肌を観察するとアオモリトドマツが南側斜面のみ生えている。北側斜面は残雪が多く樹木が育たない環境のようである。休憩後、大岳鞍部避難小屋まで下る。

  避難小屋は、これまた立派な建物で管理人が居てもおかしくない感じである。ザックを小屋に置いて、赤倉岳をピストンする事にした。身軽をいい事に一気に旧噴火口壁の突端まで駆け上がる。半円の噴火口壁を半分くらい進むと井戸岳である。イワブクロが薄紫の花を、イワギキョウが青紫の花を咲かせている。

  さらに進むと木柱に赤倉岳と書かれたピークに到着するが、少し先に進んだ所に小祠が祀られており、ここを赤倉岳山頂と書いてあるガイドブックもあった。さらに先の赤茶っぽい五色岩まで歩を進めてから引き返した。

  避難小屋に戻り、ザックを背負い込み毛無岱に下っていく。アオモリトドマツの樹林帯を下りきると、上毛無岱に取り付く事が出来た。毛無岱は、キンコウカが咲き乱れ、一面黄色の絨毯のようである。

  休憩スペースで昼食をとり一息着いた後、下毛無岱を目指し歩を進めると、急で段差の小さな歩きにくい階段となり、下りきると下毛無岱で、この階段で上下の毛無岱を分けているようである。

  下毛無岱を突っ切り、ブナの樹林帯に入り、城ヶ倉温泉への分岐を過ぎると酸ヶ湯温泉も近い。車の騒音が聞こえ、温泉の建物も見え始め、急登を下りきると登山口であった。


ル ー ト 上 の 風 景

赤倉岳

大岳

上毛無岱

大岳から赤倉岳を望む

赤倉岳から大岳を望む

上毛無岱


  

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