2003年6月14日(土) 曇のち雨

縞枯山・北横岳 2403m/2473m

【 ル ー ト 】

  麦草峠駐車場(7:30)→旧大石峠→(21)中小場→(21)茶臼山頂→(27)縞枯山頂→(15)雨池峠→(15)雨池山頂→(43)三ッ岳山頂→(25)北横岳ヒユッテ→(9)横岳山頂(南峰・北峰)→(37)大岳山頂→(78)双子池ヒュッテ→(大石川林道)→(46)雨池峠分岐→(19)雨池分岐→(8)麦草峠分岐→茶水池→(50)峠P(17:15)
  トータル:6時間54分、山と高原地図:9時間40分、駐車場:麦草峠30台(無料)WCあり、三角点:四等「縞枯山」・三等「横岳」

【 メ ン バ ー 】

単      独


  関東地方が梅雨入りして約1週間、天候が思わしくないことは解ってはいるが、多少なりとも無理をしないと山にも行けないのが実状である。 この週末は梅雨の狭間のように、曇りがちの天候で何とか持ちそうなので出かけた。場所は兼ねてから行きたかった八ヶ岳山域に第一歩を記すこととした。

  朝寝坊で1時間近く遅く、5時少し前に出かけることとなった。内山トンネルを越えて、麦草峠には7時過ぎに到着した。流石に曇り空のためか無料駐車場に5台程度しか車が止まっていない。準備をし7時半には北横岳を目指して歩き始めた。

  冷たい風が強く、曇りがちで時々雨がパラパラ降ってくるようでもあり、逆に薄日が射したりと変化に富んだ天候である。

  鬱蒼と茂る樹木の中の道を歩いていると旧大石峠に到着する。ここはそのまま通り過ぎ、樹木が切れる小ピークの中小場で休憩した。これから向かう茶臼山がどっしりと目の前に構えている。また天狗岳や南八ッの山々も見通すことが出来る。このまま天候も持つのではないかと思えた。ここから茶臼山頂は指呼の間である。

  急な登りを進んでいくとぽっかり樹間の切れた茶臼山頂が現れた。ここから見通しはなく、少し入り込んだ所に展望台があった。荷物を置き2分ぐらい進むと大展望が開けた。
しかし重ね重ね天候が残念で仕方がない。

  次に縞枯山に向かうが、鞍部まで降り登り返すが、山頂に近くなると立ち枯れが目立つ。山名の由来は立枯れでなく横縞状に見える植生学上の現象のようである。山頂は頂らしくなく、標識がなければ単なる尾根上の通過点にしか見えない。たぶん周辺から眺めた場合、その名前の由来が分かる山なのであろう。ここからまた降って、雨池峠に向かう。

  雨池峠は、名前の通り雨池方面、ピタラスロープウェー方面、そして雨池山・三ツ岳・北横岳方面への分岐である。

  雨池山・三ツ岳方面に向かうが、岩山を登る気分のコースである。また、この登りルート上は岩鏡が咲き乱れていた。雨池山頂は標識柱が無ければ見過ごす様な所で、山頂にはとても見えなかった。さらに進むと本格的な岩場登りとなる。荒々しい岩が林立する中、ペンキの丸印がないと迷ってしまいそうな岩場歩きである。

  三ツ岳からは目の前に北横岳と中腹に北横岳ヒュッテが見える。また。南八ッや雨池方面の遠望が良かった。しかし、三ッ岳を中心とした岩だらけのコースは、この先の南八ッや北八ッの天狗岳への山行が多難なものであること示唆している。

  北横に続く尾根に取り付くと、途端に整備の行き届いたルートになる。北横岳ヒュッテはそんなルートの通り道にあった。ベンチも備えていて、ここで一休憩させて貰った。こんな天気ではあるが、ここはロープウェーで簡単に来られる山らしく、何組も歩いていく。私もまだまだ先が長いので北横岳目指して歩を進める事とした。

  北横岳は南峰と北峰がある様で、標識等があるのは北峰のようである。北峰からは目の前に、蓼科山とそれに続く双子岳が均整の取れた容姿を見せている。少しぼやけていたが南アルプスも見る事ができた。よくここまで来たものだと自分でも感心をする。頂上で群馬の前橋から来られた老夫婦と少し話をする。風がますます強くなってきたので、急ぎ出発する。

  大岳は北横岳から少し降り、尾根上の道を進み、双子池・大岳分岐を10分程度進むと一本の柱が立っているだけの山頂につく。標識等は吹っ飛んでしまったのかもしれない。ここの岩陰で昼食とする事とした。昼食休憩は50分程度とり、かなり疲れが引いていくのが自分でも分かった。ここで元気を回復して、双子池に降る事としたが、分岐を見過ごし40分程度ロスしてしまった。

  この間に雨が本降りとなり、今年初めての雨具着用の歩きとなった。ロスさえ無ければ、雨に打たれず双子池当たりまでまで降れた事を後悔するほど、このあと歩くのに大変困難が伴うコースであった。

  双子池ヒュッテと双子池の1つを見たのち、林道の歩きに入る。この林道は非常に荒れていて、法面がかなり崩れている。環境破壊とはこのような事かと思わせるような道であった。路面も石がごろごろしていて非常に歩きにくい、特に雨天で眼鏡をはずしていた事もあり、疲れが倍加した。

  雨池峠からのルートとの合流点を過ぎ、八千穂高原方面との分岐を山側に入った。今日最後の登りで、ここが意外と長く、非常に根気がいるコースであった。ここを登り切ると、茶水池となり、そして麦草峠にたどり着いた。この時点で夕方の5時を廻っていた。雨の中の林道歩きが非常に大変だったコースであった。


ル ー ト 上 の 風 景

simakareyama

minamiyatu

ameike

縞枯山頂

三ッ岳山頂から

南八ヶ岳を望む

三ッ岳山頂から

雨池を望む

kitayoko

kitayokodake

tatesina

三ッ岳山頂から

北横岳を望む

北横岳山頂

北横岳山頂から

蓼科山を望む


  

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