2003年6月20・21日(金・土)

 曇のち雨・曇

守門岳・浅草岳 1537m/1586m

【 ル ー ト 】

  保久礼登山口駐車場(8:57,15:55)←(20,-)→保久礼小屋←(29,-)→キビタキ清水←(10,38)→キビタキ小屋←(39,-)→不動平←(15,38)→大岳(三等三角点)←(51,60)→青雲岳(あおくもだけ)←(9,15)→守門岳(二等三角点)
  トータル:5時間24分、分県登山ガイド:6時間25分、駐車場:保久礼30台(無料)、三角点:三等「前守門」・二等「守門岳」

  ネズモチ平登山口駐車場(6:10)→(81)前岳→(16)浅草岳(一等三角点)→前岳→(33)カヘヨノボッチ(三等三角点)→(桜ソネ)→(50)林道終点登山口→(林道)→(30)ネズモチ平(10:10)
  トータル:3時間30分、東京周辺の山350:3時間30分、駐車場:ネズモチ平駐車場10台(無料)、三角点:一等本点「浅草岳」・三等「浅草山」

【 メ ン バ ー 】

単      独


  今日は、休日を取り朝早く家をでた。天候は今一であるが、台風一過でこれから回復してくると考えて出かけた。守門の保久礼の登山口の駐車場に到着するが、平日であること天候も悪いためか車は一台も無い。

  しかし迷う事無く雨が降っていないことを勿怪の幸いに、登ることにする。砂防堰堤用の工事道路を進み、突き当たりから山道に入るが、かなりぬかるんでいるのと、滑りやすい状態であるが梅雨時期ではしようがない。低木や笹の生えるこの道はあまり歩かれていないのではと思えるほど荒れている感じがした。この道を抜けると保久礼小屋であった。

  登山者カード入れがあったが、未記入用紙が無かったので出さずに歩き出した。ここからはほとんど登りが続く。途中キビタキ清水がコース横にあり喉を潤すことができた。ここから少し登っていくと、下ってくる初老の登山者と出会った。羽虫がうるさいらしいことと、大岳直下ぐらいを登っている方が一人いる情報を得た。自分一人でないことは心強いものである。

  滑りやすくぬかるむ道を登って行くが、高標高部は厚い雲がかかっており、眺望がきかないため結構つらい登りである。途中からは、追い討ちをかけるように小雨もパラつきはじめる。不動平の直前で下ってくる中年の登山者と行き合うが、軽装で寒いことから大岳で引き返して来たらしい。少し言葉を交わし分かれる。

  ここから大岳は直ぐであった。石祠を中心に直径5m程度のスペースである。しかし風が強く、風除けもないため寒い。片隅に姫小百合が咲いている。ここで先に進むかどうかの判断に迫られたが、姫小百合に誘われ進むことにした。

  大岳から一度大きく降ってから登り返すことになる。コース途上に残雪が大きく残っている箇所があった。大岳から先の雪庇が日本一と言われ、その残りと思われる。
この間は花に恵まれていて、疲れを癒してくれる。姫小百合・日光黄菅・岩鏡・御前橘などである。登り返し木道が現れると、そこが青雲岳であった。

  このころには雲粒で真っ白に近い状態に濃くなっている。ここから最後の登りを除いて木道歩きである。この木道が古くそして濡れて滑りやすい事と行ったらない。往復で4回も転んでしまった。

  袴岳山頂は結構広いはずであるが、もやっており全体が見通せない状況であった。ますます天候が悪化して来た。風が強く冷たい、そしてますます雨も強くなって来たので早々に引返す。

  帰りはキビタキ小屋に立ち寄り昼食を取り戻るが、駐車場に着く頃には雨も本格的な降りとなっていた。

  ここから、本日の泊り場所である浅草岳登り口に近い破間川ダムの駐車スペースに移動した。明日雨が上がればいいなと願いながら車中で就寝する。


  目覚めると、雨は止んでいたがダム湖一面にガスがかかっていた。急ぎ仕度をしてネズモチ平の駐車場に向った。

  ネズモチ平には昨夜から泊まっていたらしい3人グループが食事をしていた。彼等が先行して出発したので私も仕度をはじめる。今回は非常食のみで昼食は持たずの行動である。登山者カードを入れて出発する。

  結構な急勾配のコースを進むが、思っていたほど足が重くないのがなによりである。途中クサリ場を通過するが、これも何と云う事はなかった。ただ、山頂方向は相変わらず雲が流れている。前岳は霧状に雲が流れ、見通しが悪い状態であった。

  残雪がいたる所に残っている。先行して戻ってきた登山者に道を確認して、残雪を登り雪上に付けられた道を発見し、浅草岳に向う。雪上を抜けると良く整備された木道が現われた。姫小百合や綿菅も雨に濡れぼそって頭を垂れていた。木道を抜けると最後の登りとなり浅草岳山頂に到着した。

  眺望はまったくないが、昨日の守門岳よりいくらか益しといった程度である。寒いことから記念撮影をして直ぐに下ることとした。前岳に戻るまでにもかなりの登山者に出合った。
前岳からは桜ソネを通って下ることとした。

  途中に「嘉平与のぼっち」で「カヘヨノボッチ」と読む頂きにでる。ここからは林道終点の駐車場まで全て降りである。道は往路より緩い勾配であるが滑りやすい事に変わりはない。かなりの登山者が登って来る。天候も回復気味に感じられた。

  ほとんど登山口に近いところで滑り転んで、尾蹄骨を切り株に打ちつけてしまった。かなりの激痛であった。林道手前に皇太子登頂記念の鐘があり、ここを降るとネズモチ平より広い駐車場であった。

  ここから林道を降って行くと、ネズモチ平の駐車場に30分程度で着いた。登る時ガラガラだった駐車場は、満杯となっていた。また、このころには空が明るく、天候回復の兆しが見えてきていた。

  2日に亘って天候に苦しめられた山行であった。


ル ー ト 上 の 風 景

hogurekoya

sumon

asakusa

保久礼小屋

守門岳山頂

浅草岳山頂

ル ー ト 上 の 花 々

himasayuri

himesayuri・nikkoukisuge

gozentatibana

himesyaga

姫小百合

姫小百合と日光黄菅

御前橘

姫射干


  

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